こんにちは
今日は鉄欠乏について少し書かせていただきます
鉄といえば、貧血症状が出て血液検査してみると鉄が足りない・・・
鉄欠乏性貧血という病名がつけられ、治療の必要性が出てくるのは明確ですが、
中には貧血症状がないの鉄欠乏状態がみられる人が増えています
体内の鉄が不足すると、貯蔵鉄が減少し、貯蔵鉄量と相関する血清フェリチンが低下します
その後貯蔵鉄が枯渇しているのに貧血のない鉄欠乏となり、さらに進行すると鉄欠乏性貧血になります
正常な状態→貯蔵鉄が減少→貧血のない鉄欠乏→鉄欠乏性貧血
ここで鉄の欠乏がどのようにして妊娠中に影響してくるか、ですが
貧血のない鉄欠乏で妊娠がスタートした妊婦は、たとえ妊娠後から適切な量の鉄を補充しても
鉄が充足状態で妊娠がスタートした妊娠に比べて、低出生時体重のリスクが高くなります。
またほかにも早産、児の成熟遅延や認知機能、運動能力の低下など関連する報告がなされています。
妊娠中や妊娠前の鉄分の状態で妊娠中やその以降のリスクはわかってきてますが、
貧血を治すことで不妊治療の成績が上がる、とはまだわかりませんが、
妊娠してから補うのでは遅い栄養素は葉酸だけではありません
妊娠がゴールではありません。
そこからおなかの中で赤ちゃんが育って、生まれて成長していきます
自分の健康と赤ちゃんを守るためにも
いかに普段から食生活など気を付けて体調管理していくのかが重要、ということになりますね
偏食が多くなってしまうご時世ですが
今ここで少し見直してみてはいかがでしょうか