先日28日にART JAPAN 生殖研究会へと参加してきました
そこでは、現在不妊ピア・カウンセラーを行っている方の「実際のART治療の体験談」や、「細胞の酸化ストレスについて」、「今後の胚遺伝子検査の展望」など、今不妊治療で問題視されている話題が発表されていました
今回、カウンセラーの方が話されていたお話を少しさせていただきます
不妊治療をされている方の中には、子供のいる人を見ると「なぜ自分は妊娠できないのだろう」と思うことから、子供を見るのがつらくなり、子供のいる友達と疎遠になったり、(孫はまだか、など言われるため)実家にも帰ることが少なくなるなど、人間関係も切ってしまい孤独になってしまう方も少なくないようです。
他にも、
・お仕事も休みの調整ができず、やめられて治療に専念されるも、自分の収入がなくなり途端に肩身の狭い思いをしてしまう。
・治療について話を聞いてもらいたくて友人に相談するも、注射打って痛い思いをして卵子を育てることを話しても「それで卵子が育つならいいじゃん」と毎日注射を打って育てる痛みや来院の苦痛、費用、そういったものを理解してくれない。
・夫に相談するも、治療に病院に通うのも自分、痛い思いするのも自分。全て自分だけで抱え込んでしまいつらくなってしまう。
このように出口の見えない治療に様々な思いや悩みを抱えている方がすごく多いです。
不妊治療は、身体的、精神的、時間的、経済的にも負担がかかる治療です。
わからないまま治療を進めるのはとても不安ですよね
悩みを持ったままの治療は不安を増幅させてしまいます。
そして相談したり、話したりする人がいない環境が、ストレスや更なる悩みを抱えてしまうことに繋がっている現状です。
当院では、不妊治療に悩まれている方に、それぞれお話をお聞きする時間を設けています。
もちろん、一番は「先生にお話しする」のが一番良いのですが・・・
「限られた時間の中でなかなかお話ができない」「質問があったけどタイミングが悪くて聞けなかった」など、機会を逃してしまい
そのままになってしまってる方も多いと思います。
それではどんどん不安や悩みが大きくなってきてしまいます。
不安な事や今の悩み(治療をしていてご主人が治療に否定的だ、どうしたらいいかわからない。気持ちが焦って毎日不安だ)など、
治療中のやり場のない気持ちや思いは、不妊カウンセラーが
排卵誘発や、現在の治療についてのお悩みは、看護師が
体外受精の手技や疑問などは、培養士が
ART治療はいくらかかるのか、詳細費用などは受付が
それぞれ専門に特化したスタッフが患者様のお話を一人一人聞かせていただきます。
相談がございましたら受付にお伝えください。
自分の悩みがどこのスタッフと話したらいいかわからない、そんなときも大丈夫です
その時はまず不妊カウンセラーがお話を聞かせて頂いて、
そのあと必要ならば他のスタッフへと引き継ぎをしっかり行わせていただきます
まずは自分の今の悩みや不安を聞かせてください。
少しでも不安や悩みを解消して治療できるようスタッフ一同お話しできる機会を待っております