吉見は言った。


『不甲斐ない投球をしてしまった。』

『今日は1人で投げきるつもりだった』



恥ずかしい内容が試合終盤が続いてしまう、ここ最近。

思えば全て巨人戦の吉見から始まったのかもしれない。



いくらプロでも全ての仕事を上手くこなせるものではない。
人間なのだから。

しかし上手くはなくとも、こなさなければならないのが仕事なのだろう。


ここ数試合は後者だった。

しかも特別1人に負担をさせ。



皆疲れているから仕方ない

相手も本気でかかってくるから仕方ない


そういってしまえば、それで終わるが
気持ちはモヤモヤしたものがずっとあった。




公にせず怪我、病気をしている選手だっていると思う。
その選手たちの大変さは、応援している私の想像など遥かにこえるだろう。


それでも試合出場数は目に見えてしまう。
浅尾の疲れに気づいてしまう。



どうしても、何をしているんだ他のピッチャーは!エラーするんだ野手は!という気持ちになってしまう。



ここ最近はその気持ちがピークに達していた。

しかし前述したように野手は毎日試合に出ている、疲れがある、怪我をしているかもしれない、病気にかかっていたかもしれない。
他の投手だって同じである。特に点がなかなかとれない中日では常にブルペンで肩をつくらなければならないだろう。



だからこそ責めたって仕方ないとモヤモヤしたまま封印した。




しかし今日、エースの吉見によってその鬱陶しい気持ちは吹き飛んだ。


皆、お互いを助け合いながら、高めながらプロとしているのだと、教えられた気がした。


それに気づけず、できなかったからといい罵倒しようとした自分を恥じた。


もしかしたら余裕があった以前は気づけていたのかもしれない、ただそうだとしても再び教えてくれたのは吉見だ。



完璧な内容で相手打線をシャットアウトした。



きっとこれ未満(注文がすぎるが中継ぎを1人でも出す)なら納得いかなかっただろう。



シャットアウトすると良い部分が何の陰りもなく出てくる。



直倫のエラーを吉見がカバーした。
吉見のピンチを井端が救った。
ブランコの暴走を和田がタイムリーにして救った。


浅尾の吉見のときは喜んででるというコメント。


器は全員大きかった。


プロではないが智弁の監督が選手に言った言葉を思い出した。


エラーしたら打撃で返したらいい。
打撃が駄目なら守備で返したらいい。

自己満足の野球をやるな。



この言葉が当てはまるかどうかは、正直分からないが、私はふと思いだしたのだ。






投手は勝つことが仕事だ。

しかしエースはそれ以上のものを教えてくれる投手なのだろう。


勿論勝てないエースなどエースではないのだが……



さあM2。

優勝してしまおう。








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