先日、“大谷の新ルーティン”なる記事を見た。

 

大谷翔平「同じ位置で同じように構えるのが一番大事」軸足位置を確認する新ルーティンの意図説明

 

記事の写真と下のYouTube動画(0:36あたり)で確認したが、打席で左足の位置を決めるために、バットをホームプレートの後方頂点から三塁線を延長するように置いているように見える。

 

 

この見立てが間違っていなければ彼は打席のどこに立っているのか?

 

計算してみた。

 

 

ネットの情報から現在彼が使っているバットの長さは34inch=86.36cmだと推測する。

 

そのバットを図の赤線ように置き、その端に左足のつま先を合わせているとするならば、ホーム後方頂点から一塁側方向に86.36÷√2=61.07cm離れて立つことになる。

 

ホームプレートの幅は43.18cmなので半分の21.59cmをそこから引くと、61.07-21.59=39.48cm

 

彼はホーム内角から約40cm離れた打席の捕手寄りに左足を置いていることになる。

 

 

 

さて、このように、打席内の立ち位置を決める際、ライン(白線)を目安にしてはいけない

 

ルールブックで規格が決められているにもかかわらず、球場によってラインの引き方はまちまちで結構いい加減。

 

練習試合が行われる学校のグラウンドに至っては言うまでもない。

 

だから、打席に立つ時はラインではなくホームプレートからの距離を測り、いつも同じ場所に立ちたい。

 

そして、そのためには、インハイからアウトローまでの投球をカバーできるホームプレートとの距離をティー打撃などで確認しておく必要がある。

 

ちなみに、右打ちの僕はホーム内角から約30cm離れた打席の捕手寄りに右足を置いている。


30cm以上近づくと内角の速球を捌けなくなるし、逆にそれ以上離れると外角の変化球にバットが届かなくなるからだ。

 

サイズ27.5cmシューズの外寸が約30cmなので、打席に入ったらまずホーム内角に右足を置いて一足分距離を取り左足を置く。

 

そこから右足を開いて打席の一番捕手寄りに置く。

 

これを大学生だった35年前からやっている。

 

 

今回、大谷選手が立ち位置を決める儀式を始めたと聞いて、僕とどれくらい違うのだろうと興味を持ったわけだが、彼(身長193cm)がホームから約40cm離れて立つという推測は僕(身長182cm)との身長差を考えれば妥当だろうと感じる。

 

しかし、彼ほどの打者が今までライン(白線)を頼りに立ち位置を決めていたとは驚きだ。

 

これだけ打っているのに、まだ伸びしろがあるということか???