ヤクルトのバレンティンが日本プロ野球の年間ホームラン記録を更新した。

これまでの最多記録は1964年に王選手が記録した55本。

タフィ・ローズ(近鉄)が2001年、アレックス・カブレラ(西武)が2002年にこの記録に並んだ。

今回、バレンティンは49年ぶりにこの記録を更新したわけだが、日本のプロ野球関係者が素直に祝福できないのは、このことが“日本のプロ野球はアメリカの2Aレベル”ということを改めて証明してしまうからなんだね。

バレンティンは約10年間過ごしたアメリカ球界でメジャーリーグでの出場は170試合(その間打ったホームランは15本)。

3Aレベルの選手である。

タフィ・ローズも約10年間のアメリカ球界でメジャー225試合(13ホームラン)。

アレックス・カブレラに至っては6年間でメジャー31試合(5ホームラン)だ。

日本プロ野球が2リーグ制になって初めての外国人ホームラン王は1974年のクラレンス・ジョーンズ(近鉄)だが、それ以降ホームラン王に輝いた24人の外国人選手のうちメジャーレベルと言えるのは以下の5人くらいだろう。

レロン・リー(ロッテ)
トニー・ソレイタ(日本ハム)
ラリー・パリッシュ(ヤクルト)
ジャック・ハウエル(ヤクルト)
トロイ・ニール(オリックス)

三冠王のブーマー(阪急)やバース(阪神)、3度ホームラン王に輝いたデストラーデ(西武)やブライアント(近鉄)もメジャーに定着できなかったため日本に来た3Aレベルの選手。

3Aレベルの外国人選手19人が延べ35回ホームラン王に輝き、年間最多記録も更新してしまうリーグは2Aクラスにほかならない。

2Aクラスのリーグの中に、野茂やイチローのようなメジャー級から、誰とは言わないが1A以下のルーキー級の選手まで混在しているのが、日本のプロ野球なのだ。

だから、ダルビッシュのようなメジャーレベルの選手がこのリーグにやりがいを見いだせなくなるのは仕方のないことなのだろう。

今年で言えば、楽天の田中将大投手も、このリーグでとてつもない記録を打ち立ててしまったからにはメジャーに移籍(昇格)するしかないはずだ。