ソフトボール選手といえば、僕が早稲田大学3年の頃、一学年上に巨人の入団テストで遠投120mを記録したソフト部員がいたっけ。


彼はその後、秋季キャンプに参加したが、(本人曰く)自ら辞退したそうだ。


次の年の学生向け就職情報誌に某社の新入社員として取り上げられた彼の記事を読んだら、「早稲田の野球部が僕に声をかけてくれなかったからソフトボール部に入った」と書いてあって、大したプライドの持ち主だと思った記憶がある。




大嶋君は彼の後輩になるわけだが、今回のドラフト指名はとても興味深い。


もともとソフトボールは冬場に野球の練習をするために考案されたスポーツだから、両種目で選手が行き来しても不思議じゃないが、競技人口の差から言って「野球→ソフト」はあっても「ソフト→野球」というのはなかなか難しいと思っていた。


よほどの実力が伴わなければ成功しないだろう。


大渕は「早稲田の縁故で指名した」と見られることも覚悟しているだろうから、その分彼の将来性に自信を持っての指名だと推測できる。




もうひとつ、思い出したのは16年前のこと。


僕がロッテの最終テストに残りながら、25歳という年齢を理由に指名されないと知らされた時のことだ。


これははじめて明かすが、ドラフトの数日前、当時の広岡GMの自宅に押しかけてインターホン越しに再考をお願いした。


「契約金なんていらないからチャンスをください!」


という悲痛な訴えにも 本当に悲痛だった


「親会社のイメージがあるから・・・」

(ロッテがケチな会社だと思われると困るから)


と言われてしまい、これには返す言葉がなかった。


この時、日本のプロ野球は所詮、企業の宣伝が目的で運営されていることを思い知らされ、とても失望したものだ。(もちろん僕の実力が僅かに足りなかったのは承知のうえだが・・・)


もともと僕のプレーを見て秋季キャンプに呼んでくれたのは広岡GMだったのだが、日本初のゼネラルマネージャーと言えども、企業利益追求のためのプロ野球(社会人野球も同じだが)というこの国の枠組みの中ではどうにもならないことが多かったのだろう。


だから、感謝こそすれ、広岡さんを恨んでいるようなことはない。


僕にはこういう経験があるから、大嶋君はチャンスをもらえて本当によかったと思うのだ。




実は4月に大嶋君の名前を聞いてから、何度かソフトボール部のスケジュールをチェックしていた。


せっかく近くの所沢キャンパスで大渕の推す彼のプレーが見られるのだから行かない手はないと思ったのだ。


しかし、リーグ戦はことごとく日曜日開催。


レジェンズの活動が忙しく結局見れずじまいだった。


益々鎌ヶ谷に行く理由が増えたので、来年はぜひお邪魔したいと思っている。