少し前の話。


職場の先輩との雑談で僕がアメリカの野球小説について語った時のこと。

ボールが遅く見える“眼球”を手に入れる男の話だったが、その直後、先輩から面白いことを聞いた。


先輩は昔、本格的にバイクレースをやっていたのだが、レース後バイクから降りると周りの人や物の動きがスローモーションのように見えるそうだ。

F1パイロットも同じことを言うらしい。


この話を聞いて僕は我が意を得たりと思った。


これまで15年間クラブチームでプレーしてきたが、バイクで通ってくる選手には打率が高い者が多かった。

サンプルは少ないが僕の周りでは明らかにこの傾向が存在した。

何か理由があるとは思っていたが、どうやらバイクの運転が動体視力を鍛えているようだ。


何となく感じていたことの裏づけが見つかった時の感動を、久しぶりに味わうことができた。

先輩には感謝である。