(8)カバ-リング


投手はストライクを投げ、打者に打たせて野手を動かし、アウトを積み重ねていく。

そして、投げたあと投手がする仕事の多くは“カバーリング”だ。


●打球が一塁方向に飛んだ時の一塁ベースカバー

●バント処理時の三塁ベースカバー

●長打を打たれたあとの三塁・本塁後方カバー

●暴投・パスボール後の本塁ベースカバー


投球に関しては良い投手でも、案外カバーリングができない者が多い。

特に最初に挙げた一塁ベースカバーを完璧にこなす投手は、クラブチームレベルでは見たことがない。


打球が自分の左側に飛んだ時、投手は反射的に一塁に向かってスタートを切る癖をつけておかなければならない。

一塁手が捕球した時はもちろんのこと、二塁手や右翼手が捕っても一塁手が打球を追っていればベースに入れるのは投手しかいないからだ。


このベースカバーの時に重要なのは“声かけ”。

野手は捕球までボールに集中しているから、自分がカバーに来ていることを知らせる大きな声が必要だ。

「来い!」とか「トス!」とか何でもいいから声をかけて野手との息を合わせる。


走者が一塁にいてファーストゴロ・ゲッツーの時は、カバーに走りながら早めに声をかけて一塁手がプレーしやすいようにしてあげよう。

「ベースOK!」と声をかけてやれば、一塁手はベースに戻ることを気にせずに二塁への送球に集中できる。


また、一塁ベースの内側を踏んで駆け抜けたあとは、すぐに振り返って本塁に送球できる態勢をつくろう。

走者が二塁にいた場合、本塁に突入される恐れがあるからだ。

そんな時でも慌てないように、日頃の練習から正しい癖を身につけておきたい。