7.真後ろの打球はグラブ側から下がる
1点リードの9回裏、2死満塁。
センターを守る君の真後ろを大飛球が襲う。
懸命に背走してグラブを伸ばす。
「届きそうだ!」
思った次の瞬間、打球はグラブの先をかすめて芝の上に落ちた。
遠くから聞こえる歓喜の声。
ベンチまでの道のりは果てしなく遠く感じられる。
長い間外野手をやっていると、これに近いことを必ず経験する。
このときグラブ側に体を切って背走していれば諦めもつくが、逆側に切って打球を追っていたら一生後悔することになるかもしれない。
グラブの届く距離が30cmも違うからだ。
外野守備で一番難しいのは、間違いなく真後ろの打球である。
そもそも正面に上がった打球の飛距離は判断が難しい。
人間の目は正面の打球が30°の角度まで上がらないと飛距離がわからない、という話を聞いたことがある。
だから低いライナー性の打球で真後ろをつかれたりすると厄介だ。
どうしてもスタートが遅れるから、その後の追い方が勝負を分けることになる。
まず必ずグラブ側に体を切って背走すること。
冒頭のようなギリギリの打球が捕りやすいのはこの下がり方だ。
打球が伸びず余裕ができたら肩を入れ替えて捕球体勢に入ればいい。
はじめから投球腕側に体を切るのは送球のしやすさからだろうが、それはただの怠慢である。
どんな時も最悪の事態(深い打球)に備えて行動を起こさなければならない。
次に背走中の体の“切り返し”について。
打球が切れた(変化した)とか、目測を誤ったとか、切り返す理由はあると思うが、一番いいのは切り返さないこと。
切り返せば多少なりともスピードが落ちるわけだし、打球から目を切るリスク(後述)もあるから、最初に体を切る方向や走る方向を間違えないようにしたい(真後ろの走っているつもりでも意外と斜めに走っていたりする)。
そのうえでやむを得ず切り返さなければならない時は、走っている方向に頭と肩を回そう。
つまり、右肩越しに打球を見ていたなら、一瞬目を切って頭を左に回し左肩越しに改めて打球を見る。
これと反対回りに切り返すとカリオカのように脚を動かすことになり、スピードダウンは避けられない。
僕も少年野球ではこの間違った方法を教わったし、今でもこういう切り返しをする外野手が多いのは残念だ。
最後に、今回のテーマに打ってつけの動画があったのでご覧あれ。
青いTシャツの選手
1:13~ 最初に体を切る方向と切り返し方が間違っている(早速コーチに注意されているのはこのことか?)
2:55~ グラブ側に体を切り、切り返し方も正しくなっている
1点リードの9回裏、2死満塁。
センターを守る君の真後ろを大飛球が襲う。
懸命に背走してグラブを伸ばす。
「届きそうだ!」
思った次の瞬間、打球はグラブの先をかすめて芝の上に落ちた。
遠くから聞こえる歓喜の声。
ベンチまでの道のりは果てしなく遠く感じられる。
長い間外野手をやっていると、これに近いことを必ず経験する。
このときグラブ側に体を切って背走していれば諦めもつくが、逆側に切って打球を追っていたら一生後悔することになるかもしれない。
グラブの届く距離が30cmも違うからだ。
外野守備で一番難しいのは、間違いなく真後ろの打球である。
そもそも正面に上がった打球の飛距離は判断が難しい。
人間の目は正面の打球が30°の角度まで上がらないと飛距離がわからない、という話を聞いたことがある。
だから低いライナー性の打球で真後ろをつかれたりすると厄介だ。
どうしてもスタートが遅れるから、その後の追い方が勝負を分けることになる。
まず必ずグラブ側に体を切って背走すること。
冒頭のようなギリギリの打球が捕りやすいのはこの下がり方だ。
打球が伸びず余裕ができたら肩を入れ替えて捕球体勢に入ればいい。
はじめから投球腕側に体を切るのは送球のしやすさからだろうが、それはただの怠慢である。
どんな時も最悪の事態(深い打球)に備えて行動を起こさなければならない。
次に背走中の体の“切り返し”について。
打球が切れた(変化した)とか、目測を誤ったとか、切り返す理由はあると思うが、一番いいのは切り返さないこと。
切り返せば多少なりともスピードが落ちるわけだし、打球から目を切るリスク(後述)もあるから、最初に体を切る方向や走る方向を間違えないようにしたい(真後ろの走っているつもりでも意外と斜めに走っていたりする)。
そのうえでやむを得ず切り返さなければならない時は、走っている方向に頭と肩を回そう。
つまり、右肩越しに打球を見ていたなら、一瞬目を切って頭を左に回し左肩越しに改めて打球を見る。
これと反対回りに切り返すとカリオカのように脚を動かすことになり、スピードダウンは避けられない。
僕も少年野球ではこの間違った方法を教わったし、今でもこういう切り返しをする外野手が多いのは残念だ。
最後に、今回のテーマに打ってつけの動画があったのでご覧あれ。
青いTシャツの選手
1:13~ 最初に体を切る方向と切り返し方が間違っている(早速コーチに注意されているのはこのことか?)
2:55~ グラブ側に体を切り、切り返し方も正しくなっている