1.フライは後ろから入る

 

こんなことは子供の頃から言われているはずなのだが、高校から大学・社会人まで、身についている選手を見るのは稀である。

プロでもできない選手を見かけるのはなぜだろうか?

 

問題は日々の練習にある。

外野手諸君!

これまで何本のフライを捕ってきた?

高校生なら年間5千本は下らないだろう。

しかし、その大半を送球のことなど考えもせず、落下点に早く入りすぎていないだろうか?

無走者や二死の時の“捕れば終わり”という守備は、練習しなくてもいつでもできる。

練習すべきは

“走者にタッチアップさせない守備”

“タッチアップした走者を刺す守備”だ。

 

これからでも遅くはない。

イージーフライに対して落下点に早く入る癖をなくそう。

必ず送球方向に対して落下点より3m以上後ろから助走をつけて捕球する。

守備位置より後ろのフライも、全力で落下点を通り越してから切り返し、後ろから入る。

はじめのうちは目測を誤って打球が前に落ちてしまうかもしれない。

しかし、ノックでいくら落としても点は入らない。

せいぜいノッカーに怒鳴られるくらいだろう。

それで体に染みついた悪い癖が直るなら安いものだ。

 

勘違いしないでほしいのは、この基本に肩の強弱は関係ないということ。

十分な助走をつければ、誰でもより遠くへ、より正確な送球ができる。

 

そして、それ以上に重要なのは、十分な捕球体勢が走者を消極的にするということだ。

走者の意欲を削いでタッチアップを諦めさせるのが、記録に残らない外野手の仕事である。