1997年春、シカゴ・ホワイトソックスのマイナーキャンプに参加した時のこと。→アメリカへ(6)

夕食をたべていると、人なつっこい笑顔の選手が話しかけてきた。

「僕はオルドニェス。君の名前は?」

彼は3Aの外野手なのでチームは違ったが、メニューによっては一緒にノックを受けることもあった。

僕にとっては大勢いる外野手の一人だったが、どうやら彼は日本人の僕に声をかける機会をうかがっていたらしい。

「日本へ行きたいんだけど、日本のプロ野球関係者を知らないか?」

(知ってたら僕の方がお願いしたいよ)

と思いつつ、よくよく話を聞いてみると、彼の母国・ベネズエラには昔阪急やヤクルトで活躍したマルカーノ という選手がいて、彼も同じように日本でプレーしたいのだという。

僕の「I don't know.」という返事に残念がっていたが、その気持ちもわからないではない。

当時、大型外野手が揃っていたホワイトソックスではメジャー昇格は難しく思えた。

実際、その春もメジャーのキャンプに参加し、エキシビションゲームで四割以上の打率を残していたにもかかわらず、マイナーキャンプに送られて来たばかりだったようだ。


三井健聖の野球生活-Ordonez01

 ホワイトソックス時代のオルドニェス

 

ベネズエラは政治的にアメリカと対立しているから“何が何でも大リーグで”という感覚はあまりないのかもしれない(あくまで推測)。

 

オリックスのカブレラや巨人のラミレスなど、日本で長く活躍するベネズエラ人選手も多い。

 

さて、ひとつ間違えば日本で活躍していたかもしれないオルドニェスも、このシーズン終盤にメジャーデビューを果たすと、翌98年からライトの定位置を確保。

 

99年から4年連続で3割30本100打点をマークした。

2005年にデトロイト・タイガースに移籍。

翌年ワールドシリーズに出場し、2007年には.363でアメリカンリーグの首位打者を獲得した。


三井健聖の野球生活-Ordonez02

 今行なわれているスプリング・トレーニングの写真

 

夕食時の会話の後、スクワードゲーム(紅白戦)などで彼の打撃を見る機会があったが、全くモノが違うという印象だった。

 

その時は

「こんな選手がマイナーにゴロゴロしているのか!?」

と驚いたが、数年後、やはりアレはメジャー級だったんだと胸をなで下ろした(?)ことを思い出す。

 

以上、僕の細~いメジャー人脈その2でした。