「大リーグ観戦ツアー」の話が出たので、“僕と大リーグ”について書いておこう。
僕の大リーグについての一番古い記憶は小学校3年生の頃だ。
ダイビングキャッチが大好きだった僕は、外野でノックを受けると、難しい飛球によく飛びついていった。
すると、チームメイトから
「大リーガー!」
と歓声があがる。
当時フジテレビで大リーグの録画中継をしていて、ちょっとした大リーグブームだったようだが、僕らにとっては“大リーガー=ハッスルプレーする人”という意味でしかなかった。
それから月日が流れ、高校1年生の秋。
テレビで日米野球を観ていたとき、衝撃が走った。
日本のエース・江川の速球を、大リーグ選抜の1番バッター・サンドバーグが、後楽園球場の左中間スタンドへライナーで運んだのだ。
全力で一塁を回ったサンドバーグが、二塁手前で肩をすくめてみせた。
「あれがホームランなのか?」
彼は日本の球場の狭さに驚いたようだが、こっちはその10倍驚いた。
アベレージヒッターの1番バッターが来日早々、見たこともない弾丸ライナーのホームランを打つのだから・・・。
ペーニャというキャッチャーが膝をついたまま二塁に送球して、帰塁中の落合を刺したのもこのシリーズだったと思う。
結局、大リーグ選抜は6勝1敗と圧倒的な強さをみせつけた。
上には上がいる。
王選手の756号を見て以来、ずっと巨人ファンだった僕は、この秋を境に大リーグファンに変身した。
憧れの対象は一番強い者に決まっている。