高校野球の指導を始めて何回か卒業生を送り出すと、彼らが硬式を続けられない現状に気づいた。
卒業していく高校球児の大半が、硬式を始めてまだ3年しか経っていない。
やっと基礎的な技術と体力が備わって、これから野球の奥深さや面白さがわかってくるのに、大学で野球をやるには年間数十万円の費用がかかるというのだ。
学費を捻出するのがやっとの家庭が多いのに、これでは躊躇してしまう。
また、そんな選手たちの受け皿となるべき社会人野球クラブチームが、飯能近辺にはなかった。
だったら僕がクラブチームを作ろうじゃないか!
自由の森のグランドで練習すれば、上級生の少ない野球部員にとっても良い手本となる。
クラブ名は「レジェンズ」。
数々の“伝説”を作った野球界の先人たちに学び、我々もその“伝説”に名を連ねたいという願いが込められている。
2003年秋、バッティングセンターに貼ったポスターや、インターネットの掲示板を見た選手たちが、自森グランドに集まった。
翌春から正式に創部して練習試合を重ね、2005年春には日本野球連盟・埼玉県野球協会に加盟。
最初の公式戦は、塗矢連の好投と佐竹良の3ランで7回コールド勝ち。
自由の森OBの活躍は素直に嬉しかった。
