アスレチックス入りで明暗を分けた松井秀喜外野手(36)と楽天・岩隈久志投手(29)。その差は、ブレない意思があるかどうかだった。モットーの「不動心」を貫いた松井に対し、心変わりした岩隈。来季もそのまま明暗が出るだろう。
松井の入団条件は予想以上に低いものだった。今季エンゼルスの年俸600万ドル(5億4000万円)から大幅ダウン。1年契約で425万ドル(3億5700万円)プラス出来高10万ドル(840万円)。それでも松井は金銭面を問題にせず、アスレチックス入りした。若い優秀な投手陣に比べ、攻撃力が落ちるチームの核となる道を選んだ。
対照的に、岩隈は4年総額1525万ドル(12億7000万円)といわれる条件が不満で、アスレチックスとの交渉が決裂。楽天残留で来季資格を取得する海外FAでのメジャー入りに再挑戦する。代理人の団野村氏や労組・日本プロ野球選手会(新井貴浩会長=阪神)は現行のポスティングシステムの不備に言及している。
最高の入札額を提示した球団が独占交渉権を得るのではなく、入札上位3球団に交渉権を与え、選手が球団を選べる新システムにすべきだというのだ。が、「お世話になった球団のためにポスティングでメジャーに挑戦したい」と宣言していた岩隈が有言実行していれば、なんの問題もなかった。
1910万ドル(15億9000万円)といわれる落札金を球団に残して、安い年俸は行ってから働き、大幅アップさせればいいだろう。ポスティングはFAまで待てず、どうしてもメジャーへ行きたい選手を救済する制度なのだから、30球団公平に行き先を最高入札金で決めるシステムになっている。入札金上位3球団と交渉ができれば、FAと大差なくなる。
岩隈は被害者とはいえない。もともと「夢のメジャー挑戦」ではなく「大金がもらえるメジャー挑戦」だったことになる。被害者は、大補強の資金として当てにしていた岩隈マネーが消えたために、楽天から横浜へ金銭トレードされた渡辺直人内野手(30)だろう。「まさか渡辺が取れるとは…」と、売り込みをかけられた横浜関係者が驚いているという。
渡辺放出に対し、チームメートの鉄平、草野、嶋が悔し涙を流し、チームリーダーの山崎も契約更改交渉の席で球団側に一言物申すという。エースの変心残留でチームはガタガタしている。自業自得だが、岩隈の来季はいばらの道だろう。(夕刊フジ編集委員・江尻良文)
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