ピッチング上達の最短方法とはメモ
毎年5000人の指導経験から生まれた橋本清のピッチングノウハウ。



拡大写真
父・博美さん(右)、母・容子さん(左)と入団発表に臨んだ大石。6球団競合の黄金右腕は、両親からの英才教育で育った(写真:夕刊フジ)
 父譲りの野球センスと母仕込みの“公文式脳”が、西武のドラフト1位、早大・大石達也投手(22)の武器だ。

 西武は9日、埼玉県所沢市内で大石ら新人6選手の入団発表を行った。大石の父・博美さん(60)、母・容子さん(52)も福岡県太宰府市の自宅から駆けつけていた。

 博美さん自身、柳川商高(現・柳川高)、社会人の九州産交で左腕投手として活躍。柳川商では阪神・真弓明信監督の3年先輩にあたる。「プロ野球までは考えていなかったが、なんとか野球をやってほしいとは思っていました」という博美さん。幼少のころから大石を鍛え上げた。

 左投げ左打ちが有利と考えていた博美さんだが、幼少の大石は気がつくと右投げで固まってしまっていた。その代わり打撃の方は、小学2年で地元のソフトボールチームに入部した頃から左で打たせた。早大の守護神として君臨するかたわら、中堅手、代打としても出場した万能選手の大石はこうして野球人生のスタートを切ったのだ。

 「達也には小学生の頃、素振りとソフトボールの遠投を徹底的にやらせました。ソフトのチームに入れたのは、近くに野球チームがなかった事情もありますが、結果的にサイズの大きいソフトボールを投げ続けることによって地肩が強くなる効果があったかもしれない」と博美さん。最速155キロのストレートのルーツがここにある。

 一方、容子さんは現在、太宰府市内で公文式の学習塾を2つ経営している。講師は容子さん自身を含め計12人、生徒数は2歳から高1まで計160人に達する。

 ちなみに「公文式」とは、生徒が幼児だろうと大学生だろうと年齢や学年に関係なく、個々の学力に応じた自習プリントを配布。できる生徒はどんどん先へ進み、できない生徒はわかる所まで戻って何度でも繰り返し学習できるのが特長だ。将棋で7冠独占を達成した羽生善治がかつて公文式で勉強していたことはよく知られている。

 大石は小学校を卒業するまで、母のもとで公文式学習に取り組んだ。「達也が中学から野球に熱中することは予想がついたので、小学生のうちにできる限り勉強を進めました。数学が好きで、計算は得意でした」と容子さんは振り返る。

 早大でスポーツ科学部に在籍している大石は、「配球」をテーマに卒論を執筆中。試合の映像などをもとに、大石自身、斎藤、福井の配球データを収集し、「自分は外角一辺倒だが、斎藤と福井は内角も使い分けている」などと分析している。頭脳派らしく、ちゃっかり研究成果をプロ入り後にも生かそうというわけ。ちなみに斎藤佑樹は教育学部で、卒論のテーマは「スポーツ経済」である。

 西武は今回の新人選手入団発表を球団史上初めて、ファンクラブ会員250組500人に公開して盛り上げた。あとから日取りの決まった斎藤の入団発表と重なり、相対的に一般の注目度がガタ落ちしたのは残念だったが、大石は「1人で会見なんて、斎藤は大変だと思います。自分には絶対無理。しゃべりではだいぶ負けています」と屈託がなかった。 (宮脇広久)



※この記事の著作権は、ヤフー株式会社または配信元に帰属します
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101210-00000001-ykf-spo