日本百貨店協会が24日発表した10月の全国百貨店売上高は、前年同月比0.6%増の5121億円で、08年2月以来32カ月ぶりに前年実績を上回った。秋冬物衣料が好調だったほか、三越銀座店や西武池袋本店の増床、プロ野球の優勝セールなどが寄与した。ただ、残暑が厳しかった9月に秋物衣料が伸びなかった反動増もあり、今後もプラス基調を維持できるかどうかは不透明な面もある。
10月は秋物衣料の売れ行きが良く、冷え込んだ下旬はコートなど冬物衣料も伸び、衣料品の売り上げは0.3%増と40カ月ぶりに前年を上回った。「家計の中で後回しにされやすい分野」(同協会)というスーツなどの紳士服も1.6%増。同協会の飯岡瀬一専務理事は「底を打ったかどうかを判断するには2~3カ月様子を見る必要がある」と慎重な見方を示したうえで、「歳末商戦や初売りは十分期待できる」と述べた。
地区別では都市部を中心に売り上げが回復。名古屋では中日ドラゴンズの優勝セール効果などで2.9%増。東京は大型店の増床などで2.7%増だった。
ただ、全体の1%弱の外国人客による売り上げは円高も響いて7%減で12カ月ぶりの減少。客数も尖閣諸島問題の影響が出た中国人客を中心に12.4%減だった。【谷多由】
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