前回は、
・竹中平蔵は、「プライマリーバランス黒字化目標」を取り入れた人物であり、日本を経済成長しない国にした
・「経済成長「=「GDPの拡大」であり、実体経済において、生産・支出・所得の三つは必ずイコールになり(三面等価の原則)、国内の生産・支出・所得の合計がGDPである
ことを説明しました。
今回のテーマは、『プライマリーバランス黒字化目標という毒牙』です。
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1.プライマリーバランスとは?
【プライマリーバランス】・・・ 「基礎的財政収支」。要するに、政府の赤字と黒字のバランスのこと。財務省の説明によると「税収・税外収入と、 国債費(国債の元本返済や利子の支払いにあてられる費用)を除く歳出との収支のことを表し、その時点で必要と される政策的経費を、その時点の税収等でどれだけまかなえているかを示す指標になっている」とのこと。しかし、 実際には、政策的経費は税収でまかなう必要はないため、まったく意味のない指標ということになります。
超ざっくりいいますと、年度予算が100兆円、税収が60兆円だった場合、プライマリーバランス赤字は40兆円になります。
2002年~2020年のPB赤字 三橋貴明
2.プライマリーバランス黒字化目標は民間赤字化目標である⁉
GDPとは国内の生産の合計であり、支出の合計であり、所得の合計でもあることは説明しましたが、他の説明の仕方もできます。
GDP(国内総生産)=
個人(家計)消費+民間投資+政府支出+純輸出(輸出-輸入)つまり、GDPの計算には政府支出も含まれているということは、政府が予算を増やせば(財政出動すれば)その分GDPは増えます。逆に、政府が予算を減らせばその分GDPは減ります。
日本政府は2025年度までにPB黒字化目標を掲げています。内閣府の試算では、政府のPBを黒字化する際に海外の赤字は一定という想定です。となれば、当然ながら「民間の黒字」を減らさなければなりません。おそらく、社会保障支出の削減と負担増、消費増税をしてくる可能性が高いことがわかります。
つまり、
PB黒字化目標とは民間赤字化目標である
ということです。
次回は、自民党総裁選挙の振り返ってみようと思います。



