前回は、「国の借金」を一から考えて
・メディアが伝えている「国の借金」の正しい言い方は「政府の負債」である
・日本は借金大国ところか世界最大のお金持ち国家である
ことを説明しました。
今回のテーマは、『国民一人当たり〇〇万円の借金は嘘である』です。
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1.「国民一人当たり840万円」の借金を広める財務省の記者クラブ
皆さんは「国の借金」の正しい言い方は「政府の負債」であるのになぜ「国の借金」という言い方が広まっているのか知っていますか?
それは、財務省は自省の記者クラブ「財政研究会」を通じ、新聞記者に資料を配り、政府の借金を「国の借金」と呼ばせているからです。
このようなレトリックを使うことで増税路線を進めるためです。例えば、「国の借金を将来世代にツケを残すのですか?」とか「社会保障を維持するために増税します」など聞いたことがあるフレーズだと思います。このように言われると反論しづらいですよね![]()
しかし、、政府の負債は「国民の借金」ではない。政府の負債を「貸している債権者」こそが日本国民なのです。
「お金を借りている」のではなく「政府にお金を貸している」のが日本国民なのです。
2.日本国民が政府にお金を貸している⁉
「政府にお金を貸していない」と反駁したくなる人もいると思います。
しかし、間違いなく政府にお金を貸している理由を説明していきます。
下図は日本国債の所有者別内訳です。
2016年末時点日本国債の所有者別内訳 出典:日本銀行「資金循環統計」
「誰が政府にお金を貸しているのか」というグラフになります。
このグラフを見ると、過半は国内の金融機関が政府にお金を貸しています。
・預金取扱機関(銀行)が、私たち国民が銀行に貸し付けた預金を政府に又貸ししています。
・保険・年金基金(保険会社)が、私たち国民が納めた保険料で国債を購入し、お金を運用しています。
・日本銀行は日本政府の子会社です。日本銀行の資本金は一億円で、その内、政府が5500万円を持っているため、株式の55%を所有している日本政府は親会社になります。
・親会社、子会社間のお金の貸し借り、利払いは、連結決算で相殺です。これは株式会社・認可法人・協同組合であろうが同じです。会計のルールがそうなっているのです。
(日本政府は日銀保有国債の利払いをしていますが、日銀決算後に国庫納付金として政府に戻り、税外収入に組み込まれています)
つまり、
日本国民は債務者ではない、「債権者」である
ということです。
覚えてほしい豆知識を紹介します。
・「誰かの金融資産は誰かの金融負債」
・「誰かがお金を貸しているとき、別の誰かが必ず同額のお金を借りている」
・「誰かの黒字は誰かの赤字」
基本中の基本ですが、意外と知らない人が多いです。
次回は、「日本政府の財政破綻はゼロである」ことについて説明します。


