来シーズンは悲願のリーグ優勝を狙う千葉ロッテマリーンズ
今オフは外国人選手の積極的な獲得が続いています。
ペルドモ、カスティーヨが自由契約となり、このまま退団する可能性が高い中で今オフはジミー・コルデロ、ジュニオール・フェルナンデスの速球派タイプの投手を獲得。
また2度の本塁打王、1度の打点王のネフタリ・ソトを獲得。また今季本塁打王を受賞したグレゴリー・ポランコの残留を発表。
既に残留が決まっているC.C.メルセデスを含めて投手3・野手2の外国人5人体制で来季に臨むと考えられていました。
そんな中で12月24日、今季米独立リーグでプレーし、マイナー通算135試合に登板した経験を持つジェームス・ダイクストラ投手と契約合意したと発表しました。
【ロッテ】右腕ジェームス・ダイクストラ入団、吉井監督「ハーマンに似ている印象。まずは先発」(日刊スポーツ)
ロッテは24日、アメリカ出身の右腕、ジェームス・ダイクストラ投手(33)の入団が決まったと発表した。
メジャー経験はなく、マイナー通算8シーズンで135試合に登板。23勝43敗、防御率4・43。背番号は「41」に決まった。
ダイクストラは「はじめに千葉ロッテマリーンズでプレーできる機会を頂けたことに感謝致します。すごく良いチームで、日本一を目指せるチームだと聞いています。チーム、ファンの皆さまの力になれるように自分の持っている力の全てを注ぎます。皆さまにお会いできることを楽しみにしています」とコメント。
吉井理人監督は「映像を見た感じですと以前、マリーンズにも在籍していたハーマン選手に似ているような印象を受けました。先発もリリーバーも出来るという事ですので、まずは先発でと現時点で考えています。頑張れ、ダイちゃん!」とコメントした。
今回はロッテが獲得を発表したジェームス・ダイクストラについて紹介します。
マイナー通算135試合登板 米独立やメキシコ、ベネズエラのウインターリーグでもプレー
ジェームス・ダイクストラはアメリカ合衆国カルフォルニア州出身の33歳。右投左打の投手です。
2013年MLBドラフト6巡目(全体183位)でシカゴ・ホワイトソックスから指名され、入団。
契約後に傘下ルーキー級でプロデビューを果たし、6試合0勝0敗、防御率5.06、2奪三振を記録した。
2014年は1A・1A+でプレー。合計で25試合9勝11敗、防御率3.43、128奪三振を記録した。
2015年は1A+でプレー。25試合7勝10敗1S、防御率3.51、87奪三振を記録した。
2016年は2Aでプレー。28試合4勝9敗、防御率4.93、66奪三振を記録した。オフの12月16日に金銭トレードでテキサス・レンジャーズへ移籍した。
2017年は2A・3Aでプレー。29試合2勝10敗2S、防御率5.86、70奪三振を記録した。
2018年は2Aで2試合0勝2敗、防御率14.85、7奪三振と打ち込まれ、4月23日に自由契約となり、退団。
その後アメリカン・アソシエーション(米独立)のスーシティ・エクスプローラーズでプレー。19試合9勝4敗、防御率3.49、84奪三振を記録した。
2019年はアトランティックリーグ(米独立)のシュガーランド・スキーターズと契約し、6月からサザンメリーランド・ブルークラブスへ移籍。合計で53試合4勝3敗3S、防御率3.38、56奪三振を記録した。
2020年2月25日にトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結んだ。しかし新型コロナウイルス感染拡大の影響でマイナーリーグの開催が中止となり、公式戦での登板はなかった。
2021年はルーキー級・1A・2A・3Aでプレー。合計で11試合1勝1敗、防御率4.76、18奪三振を記録した。オフの11月7日にFAとなった。
2022年4月14日にメキシカンリーグのオアハカ・ウォリアーズと契約。17試合1勝3敗5S、防御率7.27、23奪三振を記録。7月4日にフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結んだ。移籍後は3Aで6試合0勝0敗、防御率5.06、4奪三振を記録するも8月4日に自由契約となった。
同月16日にサザンメリーランド・ブルークラブスへ復帰。では10試合0勝2敗1S、防御率0.00、20奪三振を記録した。
2023年はサザンメリーランド・ブルークラブスでプレー。21試合2勝2敗3S、防御率5.40、19奪三振を記録。オフはベネズエラのウインターリーグへ参加し、13試合0勝2敗1S、防御率6.97、12奪三振を記録した。
シーズン成績
上記はジェームス・ダイクストラのシーズン成績です。
マイナーでは通算8年間で135試合23勝43敗3S、防御率4.43、382奪三振を記録していますが、メジャーでのプレー経験はありません。
今シーズンは米独立リーグの1つであるアトランティックリーグのサザンメリーランド・ブルークラブスでプレーし、21試合2勝2敗3S、防御率5.40、19奪三振を記録しています。
アトランティックリーグはMLBのパートナーリーグの認定を受けており、トラッキングデータが閲覧可能となっています。
そのデータによるダイクストラの球種は
ジェームス・ダイクストラ
ストレート 172球 最速158.8キロ・平均155.4キロ
スライダー 57球 最速140.5キロ・平均133.6キロ
シンカー 39球 最速158.6キロ・平均154.8キロ
チェンジアップ 36球 最速141.8キロ・平均138.1キロ
カーブ 13球 最速133.1キロ・平均130.3キロ
カッター 12球 最速142.6キロ・平均139.8キロ
となっていて、ストレートのホップ量が43.7㎝とMLB平均よりも多いと言うデータがあります。
プレー映像
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↑投球映像
↑投球練習
投球フォームを見るとテイクバックが小さく、オーバースローから投げ下ろすような印象です。
短い映像ですがストレートはかなりの威力がある印象で、来年34歳を迎える年齢ながらも最速158キロ・平均155キロを計測するなど力があると言えます。
スライダーなども曲がりがあり、球種が豊富な点も魅力です。
ただ成績などはボールの質の割には悪く、何らかの課題があるとも言えます。まずは外国人枠の争いを勝ち抜けるのか注目です。