東北楽天ゴールデンイーグルス
1位 荘司康誠(しょうじ こうせい) 投手 立教大学 22歳 189㎝86㎏ 右投右打
【評】最速154キロのストレートとスライダー、カット、カーブを操る長身右腕。
立教大学では3年春からベンチ入りし、4年春から台頭。ボールの力や高いポテンシャルをスカウト陣から高く評価され、一躍注目を集めた。長身から投げ下ろすボールには角度があり、投手としてのスケール感は抜群の印象。
線の細さや安定感に課題は残るが、課題を克服できれば先発陣の軸となりえる存在だ。
2位 小孫竜二(こまご りゅうじ) 投手 鷺宮製作所 25歳 180㎝85㎏ 右投右打
【評】最速155キロのストレートとスライダー、フォーク、カットボールを操る本格派右腕。
高校、大学、昨年と3度の指名漏れを経験し、鷺宮製作所へ入社。1年目から公式戦で出場を経験すると、3年目の今季、急成長。制球や変化球の精度が向上し、先発として好投をするケースも増えた。
先発、中継ぎどちらもこなせる可能性を持った投手だが、まずは先発としてローテーション争いに加わりたい。
3位 渡辺翔太(わたなべ しょうた) 投手 九州産業大学 22歳 182㎝90㎏ 右投右打
【評】最速151キロのストレートとカットボール、スプリーム、パームを操るオーバースロー右腕。
九州産業大学では1年春からベンチ入りし、先発の一角として活躍し、リーグ戦通20勝を挙げるなどリーグ屈指の好投手として注目を集めた。ストレートと変化球を交えた緩急と安定した制球も評価されている。
1年目から即戦力として活躍が期待できる印象で、投手陣に厚みをもたらす存在になりたい。
4位 伊藤茉央(いとう まお) 投手 東京農業大学北海道オホーツク 22歳 176㎝80㎏ 右投左打
【評】最速148キロのストレートとスライダー、シンカー、カーブを織り交ぜる変則サイドスロー右腕。
東農大オホーツクでは1年春から主力としてプレーし、1年秋にはMVP、最優秀投手、新人賞を受賞。4度の全国大会出場経験を誇り、大学代表候補にも選出。打たせて取る投球スタイルで、安定した制球力を持ち合わせる点も評価が高い。
変則フォームであり、短いイニングではなかなか対応するのが難しい印象もあるだけに、1年目から期待したい。
5位 平良竜哉(たいら りゅうや) 内野手 NTT西日本 24歳 170㎝78㎏ 右投右打
【評】170センチと小柄ながら、リストの強さを生かしたフルスイングで長打を放つ強打の二塁手。
大学時代から注目を集め、NTT西日本へ入社。1年目の秋から二塁のレギュラーに定着すると、2年目からは4番に座り、17試合で5発を放つなどチームを牽引した。フルスイングからの長打に加え、50m5.9秒の脚力や遠投116mの肩も魅力。
二塁のほか一塁や三塁もこなせるユーティリティー性もあり、1年目から即戦力として1軍での活躍を期待したい。
6位 林優樹(はやし ゆうき) 投手 西濃運輸 20歳 174㎝74㎏ 左投左打
【評】最速147キロのストレートとスライダー、カーブ、チェンジアップを操るサウスポー。
高校時代から注目を集め、西濃運輸へ入社。入社2年目から登板機会を与えられると、3年目の今季は最速147キロを計測するなど急成長。都市対抗ではENEOSに2回1失点と力投。躍動感のある2段モーションのフォームから強気の投球で押していく。
年齢も若く、投手としても伸びしろがある印象で、プロで更に成長を期待したい選手だ。
育成1位 辰見鴻之介(たつみ こうのすけ) 内野手 西南学院大学 22歳 177㎝69㎏ 右投右打
【評】50m5秒8を記録する脚力が持ち味の俊足二塁手。
西南学院大学では1年秋から遊撃のレギュラーを掴み、2年秋は10盗塁で最多盗塁を受賞。肩の手術を機に二塁手に転向し、4年春はベストナインを獲得。打撃はパワーに課題もコンタクト能力が高く、4年時は2季連続で打率3割を達成。
西南学院大からは43年ぶりの指名選手となり、自慢の脚力を武器に支配下登録争いでアピールをしていきたい。
育成2位 古賀康誠(こが こうせい) 投手 下関国際高校 18歳 181㎝83㎏ 左投左打
【評】最速147キロのストレートとスライダー、カットボールなどを操る技巧派左腕。
下関国際高校では、1年秋から主戦となり、3年夏甲子園では全5試合に登板し、5試合/28.1イニング/防御率1.91を記録し、準優勝に貢献した。安定した投球に加えて、投球術でも高い評価を与えられている。
投手としての度胸もあり、プロで戦う身体をしっかりと作れれば、支配下昇格も目指せる存在だ。
育成3位 竹下瑛広(たけした あきひろ) 投手 函館大学 22歳 185㎝75㎏ 右投右打
【評】最速147キロのストレートとスライダーを武器とする長身右腕。
函館大学では、1年秋からベンチ入りし、主にリリーフとして活躍。2年夏に肘を痛め、左投げの練習に取り組み、体のバランスを改善すると、3年秋には優秀投手賞を受賞した。大学入学後に球速を20キロアップさせたポテンシャルも魅力。
投手としてまだまだ鍛えがいがあると言えそうで、鍛えぬけば大化けする可能性もありそうだ。
育成4位 永田颯太郎(ながた そうたろう) 内野手 国立台湾体育運動大学 22歳 178㎝74㎏ 右投左打
【評】高い運動能力と走攻守三拍子が揃い、台湾プロ野球の来年夏のドラフトで指名候補にも挙がる遊撃手。
高校卒業後、練習環境を求めて、国立台湾体育運動大学へ進学。言語や文化の違いもあったが1年生後半からレギュラーを担い、中軸を任された。またCPBLが特例で来夏ドラフトの指名対象者にするなど選手としての実力は台湾でも屈指の評価だ。
今夏、日本へ一時帰国中に楽天スカウトが練習を視察していたとの現地報道もあり、まさに隠し玉と言える選手だ。