日本ハム 新外国人投手獲得 独特なフォームから繰り出すクロスファイアが武器 コナー・メネズ | 巨人ファンのプロ野球ブログ

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昨シーズンは3年連続のBクラスに沈み、新たに新庄剛志新監督の下でチームの立て直しを目指す北海道日本ハムファイターズ

新庄監督の下で斬新な選手起用采配などを見せていますが、シーズンではここまで首位とは13.5ゲーム差5位とは7.5ゲーム差の最下位苦しい戦いが続いています。

特に投手陣が苦しい状況で、チーム防御率3.66中継ぎ投手の敗戦数14リーグワースト。また昨年最優秀中継ぎ投手賞を受賞した堀瑞輝宮西尚生不調で2軍での再調整を経験し、抑え投手勝ちパターンなかなか定まらず、流動的な状況も続いています。

また外国人投手昨年47試合に登板したブライアン・ロドリゲス1軍登板は0新外国人ではコディ・ポンセが1軍で2試合防御率5.40と打ち込まれ、5月以降2軍調整中。また先発の柱を期待されたジョン・ガント右肘靭帯の炎症未だ登板0大誤算と言える状況です。

そんな中で6月24日、今シーズンシカゴ・カブスでプレーし、メジャー通算23試合に登板したコナー・メネズ投手獲得したと発表しました。

 

日本ハムが全カブス3Aのメネズ獲得 新庄監督が「左投手の強化を」と要望(スポニチ)

 日本ハムは24日、カブス傘下3Aコナー・メネズ投手(27)と契約合意に達したと発表した。

 今季終了までの契約年俸3000万円プラス出来高払い背番号は70メジャー通算24試合2勝1敗、防御率3.95の実績を持つ左腕について、稲葉篤紀GMセットアッパーとして起用する意向を示した。

 チームが今季ワーストを更新する6連敗を喫した23分後だった。メジャー通算24試合に登板した実績を持つ技巧派左腕メネズ獲得を電撃発表稲葉GMは「ビッグボスからは“左投手の強化を”という要望を受けていたので、メネズ投手には試合終盤の大事な場面で力を発揮してくれることを大いに期待しています」とセットアッパーとして起用する考えを示した。
 今季は昨季
最優秀中継ぎ投手宮西不調で、それぞれ2軍調整を経験再昇格を果たしたが、宮西は現在も再調整が続く。稲葉GMメネズについて「直球の平均球速145キロほどと力で押すタイプではありませんが、タイミングを外す独特な投球フォーム打者を翻弄する今のファイターズにはいない左腕特徴的チェンジアップがありながらも、短いイニングの登板ではスライダーカーブうまく組み立てている」と印象を語った。
 
レッズなどで367試合に出場した元メジャー捕手で、92年にはマリナーズ監督を務めた経歴を持つビル・プラマー祖父に持つメネズは、球団を通じ「新たな環境でのプレーに気持ちがたかぶるだけでなく、日本の文化にも興味があるため、北海道での生活が本当に楽しみ」とコメントした。チーム防御率がリーグワーストの3.66と苦しむ投手陣の救世主として期待される。

 

メジャー通算24試合に登板 独特なフォームから打者の膝元を突くボールが魅力

コナー・メネズアメリカ合衆国・カルフォルニア州出身27歳左投左打の投手です。

2016年MLBドラフトサンフランシスコ・ジャイアンツから14巡目(全体425位)指名され、プロ入り

同年6月傘下ルーキー級プロデビューを果たし、その後は1A-1A+昇格。この年は3チーム合計15試合4勝1敗、防御率4.22を記録した。

2017年1A+でプレー。23試合7勝7敗、防御率4.41記録した。

2018年1A+開幕を迎え、2A3A3チームでプレー3チーム合計28試合9勝10敗、防御率4.46を記録した。

2019年2A開幕を迎え、6月3A昇格7月21日メジャー初昇格同日に行われたメッツメジャーデビュー5.0回を投げて、2失点勝ち負けは付かなかった

この年はメジャー8試合(3先発)登板し、0勝1敗、防御率5.29記録した。

2020年メジャー7試合登板し、1勝0敗、防御率2.38記録した。

2021年メジャー8試合登板し、1勝0敗、防御率3.86記録。しかし8月4日DFAとなり、7日にマイナー契約再契約を結んだ。

2021年12月8日ルール・ファイブ・ドラフトマイナーリーグ・フェイズシカゴ・カブスから指名され、移籍した。

2022年3A開幕を迎えたが5月7日メジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入り。1試合に登板したが、5月17日マイナーに降格6月23日3Aから放出された。

 

シーズン成績

上記はコナー・メネズMLB/3Aシーズン成績です。

メジャーでは2019年から2022年までの4シーズンプレー通算24試合で2勝1敗、防御率3.95を記録しています。メジャーでは主にリリーフとして起用されています。

3Aでは2018年から2022年の4年間51試合に登板し、8勝5敗1セーブ、防御率4.90を記録。2019年までは主に先発を任されていましたが、2021年からはリリーフに転向。今シーズンは11試合に登板し、2勝0敗、防御率2.14を記録しています。

評価できるのは奪三振率の高さメジャー通算9.6K/93A通算10.7K/9高い数値をマーク。今季3Aでは10.7K/9となっていて、三振を奪うという点においては高い能力を持っていると言えるでしょう。

また今季の3Aでは21.0イニングで被本塁打0という点も評価できそうです。

一方で課題が残るのは与四球率の高さメジャー通算4.2BB/93A通算4.8BB/9荒れているという印象。スカウティングレポートでは「コマンドに関しては不安な面がある」と評されています。

ただボールが甘いコースに集中するわけではないため、適度な荒れ球のようになっていれば、逆に武器として活用できる可能性もありそうです。

 

ストレート、スライダーが軸 スライダーは決め球、カウント球として駆使する

上記はコナー・メネズ球種別成績です。

ストレート、スライダーに、カーブ、稀にチェンジアップを織り交ぜるという投球配分となっています。

まずストレートですが、今季の平均が145.8キロ稲葉GMが言うとおりに力で押し切るほどの球速ではありません。年々球速が上がっているMLBでは、この球速帯ではパワー不足気味という印象で、メジャー定着とまではいかなかったと考えられます。

また気がかりなのはスピンレートが下降傾向にある事。マイナー時代は高いスピンレートを生かして三振を量産していた時期もあるため、この点は注意が必要です。

スライダー空振り率、K%共に高い数値をマーク。決め球としてもカウントを稼ぐ球としても有効的です。

カーブスライダーよりも球速は遅いものの、縦変化が大きいというデータがあります。中継ぎ起用を考えると2球種だけでも問題はありませんが、うまくカーブを織り交ぜれることが出来れば、打者を惑わす事が出来そうです。

 

対左打者への相性は抜群 対右は制球が乱れるも奪三振率の高さは注目

上記はコナー・メネズMLBにおける対左右別の対戦成績です。

一目で分かるように対左打者に対する成績対右打者よりも数字を上回る内容となっています。これは投球フォームが極端なインステップからボールを投じるために、左打者からは自分に迫ってくるような軌道に見えるという部分もあります。

一方で対右打者では通算防御率4.94、打率.250、14四球、7本塁打分が悪い成績となっています。ただクロスファイアで右打者の膝元を抉るようなボールを使えており、インコースを突いて三振を奪うシーンも多く見られています。

ただ右打者にはいずれも食い込むような軌道の球種しかなく、使用頻度の少ないチェンジアップ有効に使っていきたい印象です。

 

プレー映像

2021~2022年のプレー映像

 

映像を見ると極端なインステップスリークォーター気味の投球フォームでボールを投じています。またテークバックがコンパクトな印象球速以上に打者を差し込める可能性はありそうです。

ストレートで押し込む事が出来れば、スライダーやカーブさらに力を発揮できそうな雰囲気も感じられます。

一方で制球面に関してはかなりバラついているという印象が強く、うまく利用できれば打者に的を絞らせない事も出来そうですが、NPBのボールマウンドに慣れないとかなり苦しくなりそうでもあると言えそうです。

堀瑞輝、宮西尚生不調で苦しむ中中継ぎ左腕としてどこまでやれるかという点が大きなポイントとなりそうで、年齢的にもさらに成長を重ねる可能性もあり、注目したいところです。