オリックス 新外国人野手獲得 昨年3Aで15HRを放った強打の外野手 ジョー・マッカーシー | 巨人ファンのプロ野球ブログ

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昨シーズンは25年ぶりとなるリーグ優勝を果たしたオリックスバファローズ

しかし今シーズンは得点力不足が深刻的な状況。ここまでチーム打率.19254得点12球団ワースト。またチーム6本塁打も12球団ワーストタイとなっています。

今月10日には完全試合を喫するなど、今後の巻き返しに向けては攻撃陣のテコ入れは必須と言える状況でした。

そんな中で4月23日、今シーズンテキサス・レンジャース3A所属し、昨年3A打率.305、15本塁打、55打点、OPS.926と好成績を上げたジョー・マッカーシー外野手獲得したと発表しました。

 

【オリックス】ジョー・マッカーシー外野手を1年契約で獲得 昨季3Aで3割5厘、15本塁打(日刊スポーツ)

 オリックスは23日、ジョー・マッカーシー外野手(28=レンジャース3A)を獲得したと発表した。契約年数単年で、年俸推定9000万円背番号14に決まった。

 得点力不足に悩むチーム起爆剤がやってくる。23日試合前時点で、チーム打率1割9分2厘54得点12球団ワーストチーム6本塁打12球団ワーストタイの数字で、球団は長距離ヒッターの獲得を模索していた。

 マッカーシーは、メジャー通算4試合の出場で無安打だが、昨季は3A74試合に出場し、打率3割5厘、15本塁打を放ち、状態を上げていた

 代表取材に応じた福良GMは「チームに必要な長打力(に期待)。今のチーム状況を考えたら、やっぱり長打力というところ。ピッチャー頑張ってるときにね、早めに手打たないとと思って獲得することにした」と話した。

 ポジション一塁外野を守ることができ、現状いる助っ人ラベロバレラ競争する形になる。

 

今回はオリックス獲得を発表したジョー・マッカーシー外野手について紹介します。

 

昨年は3Aで15本塁打、OPS.926 外野に加えて1塁もこなすユーティリティー性も

ジョー・マッカーシーアメリカ合衆国・ペンシルベニア州出身の28歳。左投左打の外野手です。

2015年のMLBドラフト5巡目(全体148位)タンパベイ・レイズから指名され、プロ入り。契約後に1A-プロデビューし、49試合に出場した。

2016年1Aでプレーし、6月には1A+に昇格。2球団合計104試合打率.285、8本塁打、60打点、19盗塁を記録した。

2017年2Aに昇格。127試合打率.284、7本塁打、56打点、20盗塁を記録した。

2018年メジャー春季キャンプ招待選手として参加。またシーズンでは3Aでプレー。47試合打率.269、8本塁打、25打点、3盗塁を記録。またオフには40人枠に登録された。

2019年レイズ3A41試合打率.196、6本塁打、23打点、1盗塁を記録。7月31日交換トレードサンフランシスコ・ジャイアンツ移籍移籍後3A24試合打率.165、1本塁打、4打点と結果を残せなかった。

2020年ジャイアンツ開幕ロースター入りを果たし、開幕戦となった7月23日に「6番・ライト」でメジャーデビュー。しかし5試合で無安打に終わり、8月20日DFAとなり、27日にマイナー契約を結んだが、その後はメジャーでプレーすることはなかった

2021年3AWESTでプレー。74試合打率.306、15本塁打、55打点、4盗塁、OPS.926を記録。オフの11月7日自由契約となった。

2022年2月テキサス・レンジャースマイナー契約を結び、移籍スプリングトレーニングでは10試合打率.571、3本塁打、8打点、OPS2.041と好成績を上げるも、開幕ロースター入りを逃した

 

シーズン成績

上記はジョー・マッカーシーMLB3Aでのシーズン成績です。

メジャーでは2020年開幕ロースター入りを果たし、開幕戦メジャー初スタメン初出場を果たしました。しかし4試合10打数無安打結果を残す事が出来ずに、マイナーへ降格。以降はメジャーではプレーできていません

主な主戦場となっているのは3A

2018年初昇格を果たしたものの、翌年怪我の影響打撃不振に陥るなどやや苦しんでいる印象でした。

しかし2021年シーズン自己最多の74試合に出場すると、打率.306、15本塁打、55打点、OPS.926とキャリア最高の成績を収めました。

評価されているのが出塁率で、昨年は.542、キャリア通算でも.355と結果を残しています。スカウティングレポートなどではバットコントロールに優れているという評価もあり、NPBでも期待したいところです。

ただ本質的には長距離打者というよりもリードオフマン任さられそうな印象もあるため、求めている長打力期待に応えれるか不透明な印象もあります。

また一時期に比べて盗塁数が減っていますが、背中の古傷の再発が影響を与えているという情報もあり、コンディション面には注意する必要がありそうです。

 

引っ張りだけではなく、逆方向への打球割合も多め 昨年はゴロの割合が増加

上記はジョー・マッカーシー3Aでの打球割合です。

2019年まではゴロ・フライ比率フライ寄りに多くなっていましたが、昨シーズンはゴロの割合が増加した事で数値は1.06となっています。

また打球割合を見ると、18年、19年引っ張り方向への打球割合がかなり高い比率になっていましたが、昨シーズンは逆方向への打球割合38.2%大幅に増加しています。

元々バットコントロールアプローチに優れていると評価されていただけに、広角に打ち分けるスタイルを取り入れているのであれば、活躍できる可能性はありそうです。

 

外野に加えて、1塁もこなせるユーティリティー性を持っている

上記はジョー・マッカーシー3Aでの守備成績です。

3A通算ではレフトで68試合、ライトで35試合、センターで24試合、ファーストで40試合に出場しています。ただスカウティングレポートなどでは「スローイングの強度には課題を残している」と評価されており、レフトファーストでの起用が中心になるのではないかと考えられます。

ただ守備そのものに問題があるという評価はされておらず試合展開に応じては様々なポジションで運用すること自体は問題ないと考えられます。

 

プレー映像

↑2021年シーズンの3Aでの本塁打集

↑2021年シーズンの3Aでのプレーハイライト

 

打撃フォームを見ると直立姿勢で小さめなキックバックで踏み込んでいるようなフォームをしています。ただ映像を通して始動の遅さが気になるところで、その遅さが仇になる可能性も感じられます

ただスイング自体は非常にコンパクトな印象捉えた時の打球速度などは目を見張る物があり、逆方向へも軽々と柵越えする打球も見られています

本質的にはパワーヒッターではありませんが、長打力という点でも一定数期待は持てそうな印象があります。外角の変化球の対応などを確かめる必要はありますが、得点力不足のチーム状況に大きな変化を与える事が出来るか注目です。