今回は昨シーズンは25年ぶりとなるリーグ優勝を達成し、今シーズンは26年ぶりの日本一を目指すオリックスバファローズ編です。
2021年のチーム成績
順位 リーグ1位(優勝)
勝敗 70勝55敗18分 勝率.560
打率 .247(リーグ1位タイ)
本塁打 133(リーグ1位)
盗塁 50(リーグ5位)
得点 551(リーグ3位)
防御率 3.31(リーグ2位)
失点 500(リーグ2位)
失策 75(リーグ4位)
表彰選手
山本由伸 投手四冠、MVP、沢村賞、ベストナイン、ゴールデングラブ賞、日本シリーズ敢闘選手賞
宮城大弥 新人王
宗佑磨 ベストナイン
吉田正尚 首位打者、最高出塁率、ベストナイン
杉本裕太郎 本塁打王、ベストナイン、クライマックスシリーズMVP、日本シリーズ優秀選手賞
投手陣予想
【投手陣寸評】
開幕投手に関しては現時点では発表されておらず、現時点では不明。ただ前年の成績を考えると山本由伸が最有力候補と考えられる。
先発ローテーションでは宮城大弥、田嶋大樹が決定的。また山﨑福也、山岡泰輔のローテーション入りも有力的な立場と言えそうだ。
最後の1枠を巡っては、竹安大知、山﨑颯一郎、セサル・バルガスが競っている状況だ。
中継ぎ陣は平野佳寿が当確。また山田修義、K-鈴木、比嘉幹貴、吉田凌、黒木優太は開幕1軍入りは有力的な立場と言えそうだ。
残り枠は、週末のオープン戦3連戦で最終決定される可能性が高いと言えそうだ。
投手陣全体を見ると、先発陣は屈指の強固さを誇る印象で、万全な状態で臨めば昨年同様に好成績を収める可能性が高いと言えそうだ。一方で中継ぎ陣は、オープン戦ではやや固めきれない部分もあるような印象もあったが、昨年経験を積んだ選手がもう一段力を発揮できるかがカギとなりそうだ。
野手陣予想
【野手陣予想】
レギュラー当確と言えそうなのは、T-岡田、宗佑磨、紅林弘太郎、杉本裕太郎、福田周平、吉田正尚の6名。また伏見寅威、ランヘル・ラベロも現状では開幕スタメンに名を連ねる可能性が高いと思われる。
現時点でレギュラーが未確定なのは二塁手。
オープン戦では太田椋が10試合、安達了一が7試合守っており、どちらかが起用されると思われるが、太田が12試合打率.200、0本塁打、9打点、安達は8試合打率.235、0本塁打、4打点とどちらも数字を挙げ切れていない印象だ。
今週末のオープン戦では太田が2軍遠征に帯同し、出場機会を確保しようとしているようで、今週末の内容で判断されると思われる。
またオープン戦では後藤駿太が7試合打率.471(17-8)と絶好調。手術明けの吉田正尚らの負担を軽減してDHで起用する場合には出場機会を増やしそうで、プロ12年目の今年は再起を図ることが出来るか注目したい。
野手陣は、レギュラー陣が手術・怪我明けという選手が多く、当然ながら負担を軽減する必要な場合もある。その中でルーキーの野口智哉や渡部遼人がアピールを続けるなど、控えの層も厚みが出てきている印象だ。
悲願の日本一に向けて野手層の底上げがどこまで出来たかがカギとなりそうだ。
今シーズンのキーマン
杉本裕太郎
中嶋聡監督の就任によっては、大きなきっかけをつかんだ主砲は2021年は王への道を突き進んだ1年となった。
開幕直後は下位打線を任されていたが、5月からは4番の座に座ると6月には打率.375、5本塁打、19打点の活躍で自身初となる月間MVPを受賞。また同年のオールスターゲームにも選出され、第2戦では初本塁打を放った。
後半戦以降も活躍を続けると、10月7日日本ハム戦で自身初となるシーズン30本塁打を達成。最終的には自身初の規定打席到達を達成し、打率.301、32本塁打、83打点で自身初の本塁打王を受賞。
球団ではT-岡田以来11年ぶり、右打者では48年ぶり、またドラフト10位指名選手の本塁打王は史上初。前年2本塁打以下の選手による本塁打王も2リーグ制では史上初という記録づくめのタイトルとなった。
クライマックスシリーズでは第2戦で決勝本塁打を放つなど活躍し、シリーズMVPを受賞。日本シリーズでは打率.292(24-7)、1本塁打、3打点で日本シリーズ優秀選手に選出された。
今シーズンは現時点では開幕4番の座に座ることは決定的。2年連続の本塁打王を狙うとともにリーグ2連覇、そして26年ぶりの日本一に向けて、“ラオウ”が君臨するか注目だ。
2022年シーズンの注目若手選手
山﨑颯一郎
プロ1年目から注目されながらも右肘の故障などで一時は育成契約を経験した右腕は昨年飛躍のきっかけをつかんだ。
2019年8月にトミージョン手術を受け、その年のオフには育成契約へ切り替え。復活を目指し、懸命なリハビリに取り組んだ結果、2020年10月1日に2軍戦で実戦復帰を果たし、その年のオフに支配下選手として再度契約を結んだ。
2021年は4月27日に初の1軍昇格を果たすと、5月1日にプロ初登板を果たした。7月7日楽天戦でプロ初先発。5回無失点と白星はつかなかったが、好投。
そして9月29日ロッテ戦で5回2/3、2失点で6度目の先発でプロ初勝利をマークし、シーズンでは9試合2勝2敗、防御率3.69を記録した。
CS、日本シリーズでも先発を任されるなど、戦力として期待されてることも証明した。
飛躍が期待される今シーズンは開幕ローテーション入りが有力。先発ローテの一角としてどのようなシーズンを過ごすのか注目だ。