プロ野球2022 12球団戦力分析 東京ヤクルトスワローズ編 | 巨人ファンのプロ野球ブログ

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いよいよ3月25日プロ野球シーズン開幕を迎える事になります。

依然として新型コロナウイルス感染拡大の影響があり、2月のキャンプ期間中にも複数の球団選手やコーチ、スタッフなどの感染が確認される事もありましたが、現在は落ち着いた状態です。

また3月からはビジネス等を目的とした外国人の新規入国再開されたことに伴い、各球団今シーズンからNPBプレーする外国人選手たちが続々と来日し、既にチームに合流するなど開幕に向けて調整を進めています

 

今回からは12球団の2022年シーズンの戦力分析をしていきます。

投手陣、野手陣についてや今シーズンのカギを握る選手注目したい若手選手についても紹介したいと思います。

今回は昨年2001年以来となる日本一を達成し、球団史上初の日本一連覇を目指す東京ヤクルトスワローズです。

 

2021年のチーム成績

順位 セリーグ1位 (リーグ優勝・日本一)

勝敗 73勝52敗18分 勝率.584

打率 .254(リーグ3位)

本塁打 142(リーグ1位)

盗塁 70(リーグ2位)

得点 625(リーグ1位)

防御率 3.48(リーグ3位)

失点 531(リーグ3位)

失策 79(リーグ4位)

個人表彰

奥川恭伸 クライマックスシリーズMVP、新人特別賞

高橋奎二 日本シリーズ優秀選手賞

清水昇 最優秀中継ぎ投手、リーグ特別賞

中村悠平 ベストナイン、ゴールデングラブ賞、日本シリーズMVP

山田哲人 ベストナイン

村上宗隆 MVP、最多本塁打、ベストナイン

塩見泰隆 ベストナイン

ドミンゴ・サンタナ 日本シリーズ優秀選手賞

 

投手陣予想

投手陣寸評

先発陣は、開幕投手に関しては現時点では未定という状況。

ローテーション入りが当確と言えるのは、昨年9勝を挙げた小川泰弘、奥川恭伸の2名。今シーズン42歳を迎える石川雅規、昨年後半以降ローテの軸となった高橋奎二ローテ入りは有力

残り2枠を巡って、1軍では4名が競っているような情勢となっている。

またサイスニード、A.J.コール、アンドリュー・スアレスもチームへ合流。現状では実戦での登板がないため、開幕ローテーション入りは難しい情勢ではあるが、状態を挙げていけば4月にはローテに加わる可能性がある。

中継ぎ陣は、抑えには調整遅れが心配されたスコット・マクガフ11日実戦登板を果たし、開幕に間に合う見通しとなった。

また昨年50ホールドを挙げた清水昇1軍入りは当確今野龍太、石山秦稚1軍入り有力と見られる。

残りの枠を巡っては6名による激しい競争が続いている印象

昨シーズンの優勝を引き寄せた投手陣新顔は少ない印象ではあるが、昨年実績や経験を積んだ選手たちに期待したいところ。

昨年投手陣の運用で高い評価を受けた高津監督手腕が試されそうだ。

 

野手陣予想

野手陣寸評

野手陣では現時点でレギュラー当確と言えるのは、中村悠平、ホセ・オスナ、山田哲人、村上宗隆、ドミンゴ・サンタナ、塩見泰隆、青木宣親の8名。

ショートに関しても西浦直亨ほぼ当確と言える状況に近い情勢であり、開幕スタメンは問題がなければこの8名が並ぶことになりそうだ。

ただオープン戦に入ってからは打線が低調な情勢が続いていて、キャンプから1軍に帯同している選手たちアピール不足気味。

2軍で調整を続けている川端慎吾、内川聖一、坂口智隆など実績あるベテラン逆転での開幕1軍入りを狙っている状況だけに、もう一段の奮起を期待したい。

そんな中で注目を集めているのは2年目内山壮真。昨年は1年目ながらも1軍を経験し、2軍では8本塁打、OPS.732を記録。自身初の1軍メンバー入りを果たした春季キャンプでは「キャンプMVP」と高津監督から評価されていて、このままいけば自身初の開幕1軍入りは有力だ。

 

 

今シーズンのキーマン

奥川恭伸

2001年以来の日本一を達成した昨年を振り返る上で若きエース台頭を外すことは出来ないだろう。

2年目を迎えた昨シーズンはオープン戦から登板機会を重ね、自身初の開幕ローテーション入り2度目の先発となった4月8日広島プロ初勝利を挙げた。しかし3・4月防御率7.20と成績は振るわず、状態を不安視する声もあった。

しかし高津監督が導入した登板後は10日間以上の間隔を空ける起用法で調整を進めた結果、5月以降ストレートの球威変化球の精度向上

交流戦以降は7試合連続無四球という抜群の制球力を発揮。最終的には18先発で12度のQSを達成。またチームトップタイの9勝105イニングで四球10個K/BB9.10という抜群の数字を挙げ、チームの優勝に貢献

CSでは巨人とのファイナルステージ初戦98球完封勝利を挙げ、CS史上最年少の完封を達成し、ファイナルステージのMVPを受賞。

日本シリーズでは開幕戦山本由伸とのマッチアップが実現白星は逃した7回1失点の快投を見せた。

今シーズンは、開幕投手の最有力候補に推す声もあり、本格的に中6、中5の先発ローテーション運用組み込まれることは確実だ。

今季は名実ともにエースと称されるシーズンを送れるかがチームの命運を握りそうだ

 

2022年シーズンの注目若手選手

内山壮真

次代の正捕手候補として注目を集める高卒2年目の19歳充実の春を迎えている。

星稜高校時代は2年までは遊撃をこなし、3年から捕手に再転向。2020年ドラフトで3位指名を受けてプロ入りした。

昨年は開幕直後にチーム内で新型コロナウイルス感染者が出たことで「特例2021」の代替指名選手として4月6日1軍に初昇格。8日の試合ではプロ初出場初打席経験した。

1軍では6試合で5打数無安打に終わったが、2軍では74試合に出場。チーム2位タイ8本塁打、OPS.732を記録。また7月フレッシュオールスターでは本塁打を放ち、MVPを受賞。

またオフのフェニックスリーグでは6人の投手をリードしてノーヒットノーラン達成を導くなどリード面でも成長を遂げた。

2年目の今シーズン春季キャンプ初の1軍メンバー入りを果たすと、キャンプ中の対外試合では5試合で打率.467をマークし、キャンプ最終日には高津監督からキャンプのMVPに選出された。

オープン戦では10日の試合でチーム第1号の本塁打を放ち、12日の試合では2安打3打点猛アピールを続けている。このままいけば高卒2年目での開幕1軍入り十分狙える情勢だ。

中村悠平という絶対的正捕手がいる以上、出場機会を得ることは簡単ではないが、奥川に続くブレークを狙う。