もっと出せと催促して添える手が可愛い
~疎外感や孤独を感じている人たちへ~
パソコン教室を営んでいる
和田基博と申します
3匹の子猫たちを連れて親ネコやって来たのが5月の終わりくらいだったでしょうか、
親猫はほどなくして去ってしまいあれから姿を見せることは無くなってしまいました。
当所、大雨の時、階段下の倉庫で見かけ親猫はキジトラでしたが、子猫3匹は
驚くほど小さく、ビスケットのような色の子猫と黒猫、そして中間のブチの3匹に
お乳を上げていたようでした。
居心地が良かったのでしょうか、そのまま倉庫から離れず、エサを上げてみると、
親猫は私を恐れることもなく食べるようになりました。
親猫が居なくなる前の日、私にニャーニャーと訴えかけてきて、
「この子たちをお願い」と
言っているような気がしたのでした。
「此処に居る限り、ご飯は食べさせるよ」と言葉に出して言ってみましたが、
猫相手なので理解したかどうかは不明ですが、その気持ちは伝わったようで、
翌日親猫は姿を消したのでした。
ある時弟の嫁にネコたちがやってきたと話したことがあり、しばらくして
猫たちはどうしているか聞かれたのですが、親猫が居なくなった
と云うと、「薄情だね!」と言いました。
それは家ネコとして人に慣れて飼っている場合で、野生の猫はある程度大きくなると
親は離れていくのが野良だよと笑いながら
「それでも子猫たちがいるからエサだけは上げているけど、3m以内に近づくことはなく、
慣れないね。まあ慣れてくれないと飼えないからようすをみることにする」
と話しました。
時に扉を開けて私が倉庫に入ると、いきなり現れた私に3匹とも「シャーッ!」と
威嚇して一目散に逃げて物陰に隠れるのです。
教室では10種類くらいの観葉植物を育てていますがその子たちと触れ合い
手をかざして会話すると、よっぽど私に寄り添っているように
いろいろなことを伝えてくれます。
それに比べるとディスカウントショップに行って子猫たちのことを思って
このエサだったら喜ぶかなと買うのが、猫とはいえ無にされたような気持になることも
あったりしますが、相手は野良の子猫です。
何も分からず、ただ本能に従って生きようとしているのだと
嗜めるのです。
これは魂の片割れとの関係にもよく似ていることに気づきます。
その本質は、相手がどうあれ、私の魂がどうしたいかだけなのです。
これは無償の愛を試されているのであって、そうはいっても私から逃げる子猫たちに
怒る気にもなりません。
それどころか朝、昼、晩と決まった時間に美味しいご飯を用意するのが
楽しみになっていたことにも気づかされるのです。
午前の授業が終わって生徒さんを送り出した後、遠くから「にゃ~」と
エサをねだっている子猫たちに気づき、エサを用意してそこから私が離れると
エサを食べだすという事が3カ月続きました。
ある時、倉庫に入るとビスケット色の子猫が台の上に居ていたのか、
私がすぐそばまで近づいたことに気づかず固まったように動けずにいました。
声を出さずに「シャー」と怒って恐がっていましたが、
「チュール食べる?」とチューブの蓋を開け顔の前に差し出しました。
恐る恐る顔を近づけ、クンクンと匂った後、凄い勢いで舐め始めました。
出てきた分が無くなると小さな手を私の指に添えて「押して出せ!」と
催促しているのが分かりました。
後の2匹は少し離れたところでその様子をじっと見ていましたが、
近寄ってくる様子はありません。
舐め続ける子猫に、左手で背中と頭、そして首を撫でてみました。
逃げる様子もなく、ゴロゴロゴロと喉を鳴らしているのがわかりました。
それからエサを上げる時以外は近くによっては来ませんが
チュールを上げる時だけは手で触って撫でさせてくれるようになりました。
恐るべし、チュールのポテンシャルです。
猫のトイレや飲み取りシャンプー、キャリーバッグなどは3年前に買っていたのが
倉庫にあったので、私の方の準備は整っているのですが、あとは慣れてくれるだけ
なのです。
そういえばまだ名前を付けていなかったなと思いましたが、まだいいかと
取り敢えず、100均のお店に寄った時、猫の首輪を3つ買うことにしました。
あと2匹が慣れて心を許してくれるまで、どのくらいかかるのか、
それも楽しみの一つになりました。
少しでも、何か参考になったとか
興味があるとか気が落ち着いたと
思って下さると幸いです。
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