※超長文です。
(2020.5.26にFBにあげた内容です。)
去年読んだ本で一番衝撃を受けた本です。
タイトルはある意味ありきたりですが、書いている人が凄いです。
アインシュタインさんとフロイトさんです。
国連が仲立ちをしてアインシュタインに
『誰でも良いから聞きたいことを聞きたい人に質問してください』
という企画で、
アインシュタインが
『人はなぜ戦争をするのか、なくす事はできるのか?』
という問いを
心理学、精神分析の大家
『フロイト』に書いた手紙とその返信を綴った本です。
昨日インスタグラムの方で
『物理学の本質は【洞察力】と【問題解決能力】』
ではないかという話をしました。
この本では
その2つにアインシュタインが
どれだけ長けていたのかを垣間見ることが出来ます。
『人はなぜ戦争をするのか』
という抽象的で解決の糸口の見えない大きな問題を
多くの人が平和になるための活動をしているのに
中々平和が訪れないのは
『人間の心の中に平和への努力に抗う種々の力が働いている』
のではないか。
その『種々の力』というのは、
『人間には憎悪にかられ相手を絶滅させようとする本能的な欲求があるのではないか?いつもは心の奥底に眠っているが、何か特別な事件があれば、たやすく表に顔を出し、多くの人が破壊への衝動に身を委ねてしまうのではないか』
という仮説を立てた上で
であるならば
『人間の心を特定の方向に導き、憎悪と破壊という心の病に冒されないようにする事はできるのか?』
という方向に
『人はなぜ戦争をするのか』という問題を言い換えていきます。
これに対してフロイトの回答が素晴らしくて、
アインシュタインの考察を全面的に認めた上で、
《人間には本能的に『生への欲求』と『死への欲求(破壊本能)=攻撃性』
の2つを同時に持っている。
どちらが良い悪いではなく両方あることでバランスをとっている。
この【攻撃性】が過度に内面に向かう(過度に自分を責める)
と種々の問題を引き起こします。
しかし、攻撃性が外界に向かえば
内面への攻撃が緩和され生体内には
いい影響を与える。
という事は、
他人に対する破壊的な攻撃は正当化され、
破壊的欲求に身を任せる方が自然だという事になる。
しかし、この破壊的欲求に身を任せる事に
『不快感』を感じるのはなぜなのか。
外部世界へ攻撃をする事で内面の正常化を図るという側面から見れば、
『戦争』は至って自然な事。
なのに『不快感』や『嫌悪感』を抱くのはなぜか。
それは心と身体が反対せざるを得ないから。
『破壊衝動に駆られる事』は動物として自然な事なのに、
【心】がそれに『反対』するように変化させたモノ、
それが『文化』だとフロイトは言っています。
文化の発展が生み出した心のあり方と、
将来の戦争がもたらす惨渦への不安が
戦争を無くす方向に人間を動かしていくと期待できるのではないでしょうか。》
本当に僕の文章能力のなさを痛感しますが、
フロイトの文章をまとめるとこんな感じです。
ブックカバーチャレンジの1日目に
『なぜ筋トレをするのか』
『ダンス』『歌』『演劇』『スポーツ』『写真』『映像』などなど
エンターテイメントの類はなぜ必要なのか
という質問をしたのを覚えていただいてますでしょうか?
僕はその答えがこの本にあるような気がします。
自分に対しても他人に対しても、
過度な破壊衝動に対する不快感が感じられなくなったらヤバイと思います。
当初ブックカバーチャレンジを始めた約1週間前はこの本を紹介する際、
違うところに落とし込むつもりでしたが、
本当にヤバイなと思う事がちょうど昨日あったのでそれを最後に書きたいと思います。
ここまで読んでいただいて勘の良い方はお気づきかもしれませんが、
『戦争』という言葉をそっくりそのまま『誹謗中傷』に置き換えても同じ事が言えると思います。
フロイトの解説をそのまま適用すると
『誹謗中傷』という『破壊行為』は
自分の内面を安定させる(守る)ために
動物としては至って自然な事。
しかし、しっかりとした文化活動を経験していれば
『それってなんか人としてヤバくない?』
という『不快感』『嫌悪感』みたいなものが
湧いてきて行動には移さないはずです。
よく『フィットネスを文化に!』と言われますが、
フィットネスが本当に文化として
より多くの人に根付くためには
こう言った部分をもっと発信するのも大切なのかも知れません。
本気で身体を変えたい、
本気で身体を動かすのが楽しくて運動している人が
わざわざSNSで人を傷つけるようなコメントをするでしょうか?
そんな暇があれば懸垂しているはずです^^
ダンス、音楽、演劇、スポーツを
心の底から楽しんでいる人があんなことするでしょうか?
しかし、実際に行動してしまった人が大勢いたわけです。
現段階でこれなのに、
今後コロナ騒動のせいでもっと文化活動が制約を受け続けると、
こういった
【他人に対する破壊衝動】に『不快感』を抱かない人
が増える事は間違いないと思います。
僕も運動の楽しさや大切さを伝える『はしくれ』として、
新しい生活様式の中で少しでも多くの人に
フィットネス文化を伝えられるように精進していきます。
#7日間ブックカバーチャレンジ #6日目 #フィットネスを文化に #ご冥福を祈ります
