俺が大切にしてこなかったからだ。
俺は本当に彼女のことが大好きだった。
でも、全然大切にしてなかったんだと思う。
それはフラれたから気付いたこと。
その時その時は、好きって気持ちだけで大切にしてるなんて錯覚してたけど、今思えば全く酷いもので。
自分がフラれて落ち込むのは、被害者だと思うから。
だけど、彼女に言われた一言一句が、あまりにも自分の残忍さを突き付けていて、どれだけ彼女を傷付けたのか考えると、とても言葉に出来ぬくらい深い辛さを感じた。
俺の軽はずみで浅はかな、エゴイスティックな行動が、言動が、酷く彼女を抉っていたのだと思う。
本当に謝りたい気持ちでいっぱいだが、今それを伝えることは難しい。
別れたくないというエゴが出てしまうから。
ケンカ別れの時は、楽だった。
相手を恨めば、憎めば良かった。
相手の非をあげつらって自分を守れば、気が楽だった。
だけど、自分がつけた傷痕をしっかり見せ付けられると、安易に死にたいとも言えない。
死にたいなんて、彼女のセリフだから。
俺はその十字架を背負って、生きなきゃならないし、一生遠いところで償わなければならない。
俺に使った時間を、俺に注いだ愛情を、無にしたのだから、俺はその償いを一生かけてしなくては。
こんなことは彼女が見てないこのブログだから言える。
見せる為に書いたら、ただの茶番にしか過ぎない。
たかが失恋一つ。
その裏で自分の積み重ねた悪行一つ一つと向き合って、悔いながら生きよう。
時に人は前を向けと言う。
でも、俺は後ろを見ながら生きたい。
俺の人生は、犠牲者の上に成り立っている。
俺が喜ぶために、苦しめた人間がいる。
その事実を絶対に忘れたくない。
とても幸せだった。
本当に愛していた。
今更込み上げる。
でも、あの日に戻りたいだとか、そんな勝手なこと願えないよ。
こんだけ長い間幸せをくれた。
ケンカしまくったけど、不思議と笑顔の記憶ばっかり思い出す。
独り暮らし始めてすぐ、家で作ってくれたハンバーグ。
履歴書の書き方を親切に教えてくれる優しさ。
俺の横で見せる無垢な寝顔。
人前でイチャついてきたこと。
別れ際の寂しいキス。
大好きって言葉。
バレンタインの日のガトーショコラ。
初めて作ってくれたリゾット。
愛情故の親のような厳しさ。
変な歩き方。
やたら重たいカバン。
花火大会。
深夜のマック。
ディズニーランド。
眠い時の甘えた声。
すぐ、抱き付いてくるくせ。
ぜーんぶ鮮明に甦る。いとおしい。
それを奪い去った自分が憎い。
叶わないだろうけど、いつかまた会いたい。
本当に素晴らしい恋愛だった。
もう、こんなに人を愛せる気はしない。
ほんと、ありがとう。







