世の中の二人組は全て、対象の妙で接する相手を楽しませてくれます。どんな二人組でも、やっている内に必ず役割分担が生じるのです。それは全ての両極に当てはまります。陽と陰に始まり、「松井珠理奈とアンリ・ベルクソン」で書いた本能と知性のようなものも当てはまります。それはザ・ピーナッツのような双子デュオでさえ、やっている内に二極分化するのです。
表題に掲げた三組は、実は直接つながっています。WINKはザ・ピーナッツの大ヒットシングル「ふりむかないで」をシングルでカバーしています。バニラビーンズはWINKの没シングル「有頂天ガール」をシングルでカバーしています。そこには目に見えない大きな意思が働いているのです。
ザ・ピーナッツは高度成長期の象徴です。彼女たちの中には、まだ戦後の暗い影が見えています。だからこそ、ひたすら明るく上昇する必要がありました。そこで動いているのは、肯定的な楽天主義です。彼女たちが活躍したテレビ番組「ザ・ヒットパレード」「シャボン玉ホリデー」が全てを物語っています。そこには楽天主義の象徴クレイジーキャッツの姿もありました。
これに対してWINKは世紀末アイドルです。彼女たちの中には、まだ高度成長期の影が見えています。しかしそれが崩壊して不安の時代を迎えた時、日本人は最も大げさな人工美を必要としました。いわば否定的な悲観主義です。おそらくwinkの「夜にはぐれて」のプロモほど世紀末という名がふさわしい芸術作品はないでしょう。それと悲観大国ロシアをモチーフにした「背徳のシナリオ」です。そして二人は最後まで無表情を守り通しました。
そしてバニラビーンズです。今の日本です。既に時代は、楽天主義とか悲観主義とか、高度成長とか大不況とか、そんなものはとっくに超越しています。そもそも政治と経済が全く機能しなくなり、芸術芸能だけが真実を語っています。
そんな時代にザ・ピーナッツとWINKの直系として現れたバニラビーンズは、だからバサラそのものです。キャラクター、ファッション、音楽性全てがです。表情はザ・ピーナッツとWINKの中間を行っています。というより、両方やっています。髪型が内はねのRena、外はねのLisaと分かれているのも嬉しいです。
まあ皆さん試しにWINKの没シングルを復活させた「有頂天ガール」を聴いてみて下さい。なぜWINKがこれをあきらめたか、すぐ納得できるはずです。作曲は今は亡き世紀の天才、井上大輔先生です。そうです、「ブルーシャトー」や美空ひばりさんとのコラボ「真っ赤な太陽」などの大ヒットを飛ばしたジャッキー吉川とブルーコメッツの井上大輔さんです。南野陽子の超名作「風のマドリガル」を作曲した人です。いきなりスコットランドサウンドで始まるあたり、バサラのお約束に忠実で嬉しい限りです。しかも二人はオレンジのチアガールスタイル。バックにはやたら地味なチアガールたちと、、実にシュールです。バニラビーンズは全ての作品がシュールでバサラです。ここに至ってようやく、ザ・ピーナッツ以来の女性デュオの系譜が完成したのです。
しかもRenaもLisaも優しいんです。ツイッターでファンにマメに返信したり、写真をたくさん載せたり。こういう人たちが出てきた以上、日本はとっくに閉塞状況は脱したと言えます。それを生かせるかどうかは一人一人の自覚にかかっています。
太宰院マキと芥川ケンと夏目魔弓の話を聞きに来たい方はプロフィール欄からメッセージをお送り下さい。追って詳細を連絡させて頂きます。
太宰院マキ バサラエルボー代表 一児の母。長年エステ業界で鍛えられ、人の心まで含めて癒す技量に熟達する。多くのトップアスリートに頼られる。
芥川ケン バサラエルボー委託講師 全国を飛び回るカウンセラー。本当は芥川龍之介が好きで芥川を名乗っているが、それを言われるとムキになって怒る。
夏目魔弓 バサラエルボー幹事 さすらいの歯科医。イギリスをこよなく愛し、東洋医学にも精通する。人と人をつなぐのが天命。