糸田十八文庫 -6ページ目

糸田十八文庫

ブログの説明を入力します。キリシタン忍者、糸田十八が仲間に残す電子巻物の保管場所。キリスト教・クリスチャン・ブログ

キャラクタースタディーの一例として、このカテゴリーでお願いします。

 カレブは最初に民数記十三章六節で、カナンの地を探るスパイとしてユダ族から選ばれた人物として登場します。そして、ヨシュア記十四章六節では、ケナズ人という説明がついています。興味深いことに、ケナズという名前を調べてみると、創世記三十六章十一節、十五節の記述から、エサウの息子だ考えられます。また、Ⅰ歴代誌一章三十五節、三十六節の記述では、エサウの孫とも考えられます。いずれにせよ、エドム人の部族の一つを成した人物の子孫だということになるのです。
 エドム人の末裔でありながら、ユダ族に属しているというのはどういうことなのでしょうか。カレブを含むケナズ人は、ユダ族として出エジプトの時に一緒に出て来たのです。詳しい説明は見つけることができませんでしたが、次のように推測することができそうです。
 ヤコブの一族がヨセフを頼ってエジプトに移住した頃は、ケナズは存命だったのではないかと思います。そして、エサウの子たちとヤコブの子たちは、いとこ同士です。ヤコブとエサウは父イサクの葬儀を一緒に執り行っていますから、当時はそんなに険悪な関係ではなかったはずです。ですから、ケナズとユダの間に何等かの親しさや絆が有ってもおかしくありません。年齢の差がどうであったか判りませんが、ケナズがユダの甥だったとしても、何等かのより親密な関係が有ったかもしれません。
 エジプトに起こった飢饉は、カナンにも影響が有ったので、エサウの子供たちもエジプトに食料を求めに行った可能性が高いことでしょう。そこで、ケナズはユダと再会し、神の大いなる御手が彼らと共に有ることを見たのでしょう。そこから、ケナズの一族全体か、一部分かはわかりませんが、ユダという親類を頼って彼らがエジプトのゴシェンに移住したのではないかと思われます。イスラエル人のエジプト寄留の期間は四世代で、聖書の記述では430年となっていますが、ケナズがユダと合流する時期は、初期を除くと可能性が低いと思います。
 出エジプトの過程で、ケナズが元々属していたエサウの子孫であるエドム人は、その領土の通行をイスラエル人に許しませんでした。歴史的にはずっと敵対関係に有り、ユダヤ教的には異邦人であるケナズ人の流れを汲むカレブが、イスラエル人の一族であるユダ族として強い信仰の歩みを示すことには大きな意味、示唆が有ると思います。ケナズ人が、後にイエス・キリストが生まれるユダ族に合流したことは、私たち異邦人がイエス・キリストの体なる教会にユダヤ人と共に建て上げられることの型なのではないかと考えられるように思います。そのように考えると、ケナズ人カレブの物語は、私たちにも関係の深いものになるように思います。


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 ミクタム・レコードが発足した後も、CCMの活動は様々な教会に広がっていきました。自費出版のカセットテープがキリスト教書店に増えてくるようになったと記憶しています。私の印象に残っているものを四つ紹介して、このエントリーの終わりとしたいと思います。
 一つ目はブラザレンバンドです。現在もクリスチャンミュージシャン、プロデューサーとして活躍している伊藤治哉、真嗣兄弟を中心にしたバンドでした。山上の垂訓をベースに美しい女性ボーカルの曲が有ったと記憶しています。弟の真嗣さんは、ニューライフのギタリストとしても活動し、新しい作品のカバーにも写っていました。
 二つ目は、LAMBです。私のカセットラックには1stと2ndが有ります。カテゴリーとしてはゴスペル・ミュージックと表記されています。西宮市の教会のメンバーで構成されていて、幾つかのミュージック・ジャンボリー等のイベントでご一緒したことがあります。
 三つ目は、神木イエス・キリスト教会の賛美のミニストリーで、ノアミュージックミニストリーです。バンドのようにノアと私の周囲では呼んでいましたが、バンドというよりは、プロジェクトということになるでしょうか。作品は多数あり、友人がギターで参加してきたと言っているのを聞いたことがあります。このミニストリーは、Sharing Gospel Musicという取り組みを提唱しています。(リンクはミニストリーのウェブページ、Sharing Gospel Musicの説明も有ります。)
 四つ目はHeavenisです。マレ氏主宰のHeaveneseとは別のものです。横田基地のクリスチャンで結成されたバンドであったと思います。いろいろなイベントに出演しておられて、メンバーの中にはクリスチャンラジオ番組のパーソナリティーをされている人もいたと思います。
 
 一つ付け加えておきたいものが有ります。現在の日本のクリスチャン・メタルというとImari Tonesが筆頭ではないかと思います。彼らの取り組みは今までにない本格的な活動展開ではないかと個人的には思います。しかし、彼らが初めて出て来た日本のクリスチャンメタルなわけではありません。バンド名を失念してしまいましたが、視覚障害の有るメンバーのいるバンドがクリスチャンのメディアに取り上げられたり、イベントに出て来たりしていました。また、メルキゼデクというクリスチャンメタルバンドが、同様にクリスチャンメディアに取り上げられていたりしました。一時期青年向けのクリスチャン雑誌が発行されていましたが、写真が掲載されていたり、キーボード奏者のインタビューが掲載されていたりしたと記憶しています。





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 ある日、日本のCCMに驚きと新しい期待が生まれる報告が、グロリア・シンガーズのメンバーからなされました。彼らが好きなミュージシャンのレコードを買ったところ、献辞といいますか、クレジットのところにイエス・キリストへの信仰を表す言葉が記されていたということです。そして、彼らが連絡を取ると、顔合わせをすることになりました。そのミュージシャンこそが、小坂忠氏でした。(リンクはグロリア・シンガーズのリーダーであった滝元順氏による記述)
 リンクの2ページ目から紹介されているように、ここから小坂忠氏はミクタム・レコードを立ち上げ、グロリア・シンガーズの新しい録音、関根一夫氏のグループの録音のカセットテープを発売しました。また、「いのちのパン」という日本語のスクリプチャー・ソングの歌集シリーズが発売されるようになりました。この後のミクタム・レコードの活動については、皆様もよくご存知のことかと思います。






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 (2)で触れたグループから離れて活動を始めて、注目を集める人が出て来ました。
 ザ・メッセンジャーズを離れたご夫妻は、ニュー・ライフというグループで活動を始められました。コンテンポラリーな音楽スタイルとアレンジに、力強いボーカルが乗った自主制作のテープが広く受け入れられていました。オープンリールのマルチトラックレコーダーをレンタルして録音をされたとメンバーの方からお聞きしたことがあります。スピリット・ソングを和訳して歌っていたことでも知られていたと思います。(リンクは第一集に収録されている曲)
 私の記憶違いでなければ、ヒュペル・クリストのメンバーだった干場三英子さんも、ソロとして活動を始めていたと思います。カセット・テープの発売が有ったような気がするのですが、資料が見つかりませんでした。なお、ヒュペル・クリストにはお二人の女性ボーカルがいましたが、お二人とも既に天に召されています。(リンクはラストコンサートの音声)





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  CCMという括りとは微妙に異なる部分も有ると思いますが、70年代中盤には、それまでプロで活動していた人が福音歌手という肩書で活動を始めた人たちがいました。
  お一人は、胡美芳さんです。夜来香という歌で有名になった人です。いろいろな教会をまわり、カラオケ(当時そういう用語は無かったと思います。)を使って賛美していました。チャイナ服を着て鳥の羽根の扇子を持つという演出をしながら活動していました。
  もう一人は本田路津子さんです。小室等などに評価されてフォーク歌手として活動された後、結婚して信仰告白をし、クリスチャンシンガーとして活動を始められました。本田さんの作品は、現在でもキリスト教書店で販売されていると思います。
  





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