【読書】民藝のインティマシー「いとおしさ」をデザインする【感想文】 | 疑家族製造所〜作品制作記録〜

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オブジェ制作と、3Dモデリングソフト『Blender』を用いて、3Dモデルを作成しています。

難しい…。が、面白い。
お疲れ様です!バライタです!
 

焼き物を勉強すると、

民藝や柳宗悦(ヤナギムネヨシ)を避けて通れないので、

ここで少し触れてみようと思いまして、

毎度お馴染み、図書館で本を借りてきました。

コチラの書籍は、現代の研究者が書いた書籍です。

『いとおしさをデザインする』という文言に惹かれて借りてきました。

 

『民藝のインティマシー「いとおしさ」をデザインする 鞍田崇 著』読了

 

目次

 

印象的なページ

色々ありました!

P.89「『喜左衛門井戸』を見る」より引用した文章

あまりにも喜左衛門井戸(器)をこき下ろす文章が続くので、

喜左衛門井戸のことがだんだん不憫に思えてきました。

しかし、そのおかげで柳宗悦が提唱した民藝の片鱗が

見えたような気がします。

民藝とは、『素朴で生活に即していて、何の変哲もない品物』

ということは解りました。

本当にその解釈で十分か…?

 

私としては、八百万の神様が宿りそうな品物が思い描けました。

(?????)

P.134「住まうことを学び直す」

私の解釈で要約すると、

現代人は『よく生きていないのでは?』ということです(?)

『生きるとは?』という問いについて意識が向いていないのでは?

なんか、わかる気がする…。

たしかに、生きることについて、

生活することについてあんまり考えずに

ふわっとした雰囲気で日々生活しているかも…?
 

解りますか?伝わりませんか?

この本を読んで下さい!!!

 

P.182「無数の小さな矢印の時代」

今までの時代を「一つの大きな矢印」と表現するなら、

現代は小さな矢印だそうです。

どういうことかというと、

以前の時代はみんなが一つの方向を向いて

生きていた(生活していた)のに対して、

現代は個人個人が独自の価値観や目的を持っているので、

皆が違う方向を向いて目指しているということです。

この表現はとても良く分かります。

ツイッターを見ているとまさにいっぱいの矢印が

色々な方向を見ています。

 

矢印の方向や数が変化したので民藝の思想も

それに合わせて変化すべきということですね。

 

P.197「デザインと死」佐藤雅彦さんのインタビュー記事から引用

なんでデザインと死?

冠婚葬祭?違う違う。

「如何に人生を生きるか、生活しやすいようにするか

その方策を決めるのがデザイン」

「アートは『いかに』ではなく『何故』で始まる。

そうすると、『生』だけでなく『死』をも範疇として

扱わなければならない。」

 

あっ!!!!そうですね!そうですよ!

アートって何?と常々考えていましたが、

今のところの最適解ですね!

※正解と言い切りたくない。正解にしてしまったら、

今後アートについて考えなくなってしまうから。

(我ながらなんて偉そうなんだ…)

 

因みに、上記の佐藤雅彦さんのインタビューが載っているのは、

みんな大好き!美術手帖No.944です。

(アマゾンにも楽天にも無いようです…)

 

まだまだ理解が足りないので、

もう少し、別角度から民藝を掘り下げようと思います。

今日はこのあたりで失礼します。

お疲れ様でした。

 

本書で紹介されていた書籍。

柳宗悦さん関連書籍って本当に数が多いので、

コチラの書籍から入ると、とっつき易いかと思います。

 

 

 

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