アンニョン
年明けて1月も半ばを過ぎました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
このブログを書き始めた20日現在、
暦では「大寒」だそうですね。
そりゃ寒いわけだ。
旧暦つまり陰暦、で回っていた古代の人々はどんな生活のリズム感で生きていたんだろうか、
と想像をめぐらせています。
さて、
今回取り上げる韓国ドラマ『チュノ』ですが、
時代劇ということで。
いつの時代かというと、韓国は、17世紀、
朝鮮王朝時代中期。
日本では戦国時代~江戸時代初期ぐらいか。
中国が明国から清国に変わったぐらいの時代らしいです。
というのも、チュノに出てくる朝鮮王朝の王様は、
仁祖という王ですが、
親明派と親清派の派閥闘争と、それに附随する朝廷内での内乱があったという事です。
また清との関係は不平等なものだったと。
それで、清国の使節団が来て、牽制しあっていたのか。
そんな荒れた時代に、推奴師(チュノシ)という仕事をしながら生きた主人公、
テギルのストーリー。
このドラマの一番大きなテーマは、
노비(ノビ)〈奴婢〉
という奴隷階層の人々でしょう。
日本語では、『ぬひ』という読みで、歴史にもある言葉ですね。律令制国家つまり朝廷ができてから生まれた階層なので歴史は相当古いです。奈良時代ぐらいまで遡るってことか。
ノビ(奴婢)は、
男のことを『ノ(奴)』
女のことを『ビ(婢)』
とし、身体の一部にその漢字の焼き印を押されているという、かなり衝撃的な境遇です。
そして、労働力として、売り買いされていた、
ハードな内容ですよね。。。
平等な時代に生まれてきて、良かった
日本にも、そしてもちろん韓国にも今はこのような階層はありません。時代と片付けるには難しい差別についてのテーマ、考えさせられますね。
話は戻りますが、
当然、
ノビ(奴婢)の中には、脱出しようと試みる人々もいる。
それを、探して捕まえ元のところに戻すのが、
チュノ(推奴)
というわけです。
さて、ここでもうひとつ、ノビ(奴婢)に対して今度はそれを召し使う側がいますが、
日本でいう公家や武家のようなものかな、
양반(ヤンバン)〈両班〉
という階層です。
朝廷の官僚を目指せる良家の階層で、市民の中では最高の支配階層という力関係だったと。
主人公テギルは、もともとは、このヤンバン階層のお坊っちゃまでした。
お坊っちゃまは、『ドリョンニム』(도련님)と呼ばれるので、このドラマでは、かなり重要なワードです。
では、
なぜ『ドリョンニム』のテギルが、チュノになったのか?
それは、
ドラマをみてね
主人公テギルを演じていらっしゃるのは、
チャン・ヒョクさんです。
生々しい演技で、スゴいと私は思いましたね。
テギルという人物にすごみがあります。
そして、並々ならぬ覚悟と愛と。
本当に申し訳ないですけど、ここまで。
チュノ、面白かったですよ。
アンニョン