穢れ(ケガレ)を思い出す | ばーやちゃんのブログ「リンガフランカ」

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東京と周囲の県に緊急事態宣言が出されましたね。
不安の中でも公共の福祉のために、感染拡大防止には最大限協力していきたいです。
やるだけのことをやっても感染したら、それはもう仕方ありませんが、自分だけの事ではないですからね。天災の時のように助け合いが必要だと思います。


前回のブログで「ハレ」と「ケ」に軽く触れましたけど、
ちょっと踏み込んで。



もう一度書きますね。

特別な事がない日常を「」とすると、

特別な日を「ハレ」と考えます。



ここに、


ケガレ(穢れ)という考え方があって、



辞書を見ると、

死・出産・月経などの際に生じるとされる不浄。この間は、神前に出たり人に会ったりするのをつつしむ習慣もあった。



死に関する事、出産に関する事を言うらしいですね。

もっと簡単に言うと、生き死にに関する事です。


まあ、「不浄」ってのが、ちょっと強すぎると思うんですが、実際お葬式の時に塩で浄めるのは、習慣としてありますね。


私は、不浄かどうかは問題ではなくて、

特別な事がない日常「」の中に
ハレ
ケガレ
が時々あるという事が大事なんだと思います。

今は、疫災の真っ只中だと思います。

ハレの塲が奪われて、
気分が晴れない事もあるでしょう。

でもね、

ケガレはケガレで日常の中の特別な時間ですし、
必ず立ち会う大切な時間だと思うんですよね。


その意味で、政府は
緊急事態宣言なりなんなり、
ハッキリと出した方がいいと思います。
その方が特別感が出ますから。



そして、
人に会うのをつつしむって


現代に生きる私たちがちょっと忘れている感覚なのでは?
と思ってしまいます。


あえてつつしむんですよ。


会いたくないから

とかじゃなくて、


あえて。




ちょっと考えさせられる精神だな、と
思いました。


コロナ禍の大変な時ですが、がんばって乗り越えて行きましょう。


どうぞ身体にご自愛ください。



ではでは。