ACL2018 決勝1stレグvsペルセポリス | ばーやちゃんのブログ「リンガフランカ」

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2018年11月3日(土)
カシマスタジアム
鹿島アントラーズ 2-0 ペルセポリス

アジアチャンピオンズリーグの決勝戦第1戦。
好天に恵まれた文化の日の昼下がり。
ホーム、カシマスタジアムに集まった観客は3万人を超えたという、まさに今年のビッグマッチというべき注目の試合となりました。
普段のカシスタは1万6~7,000人ぐらいが平均でしょうか。2万以上入ればかなり入ったと感じるので、3万人越えは、スタジアムが赤一色に染まったというのが容易に想像できます。
チケットも完売で、いかにサポーターの思いがそこに集ったのか、本当に行けなくて残念です。
( ;∀;)


私はテレビの前で応援することになりましたが、
テレビからでも伝わってくるスタジアムのサポーターの応援がとても素晴らしかったと思います。

昌子が試合後サポーターに向けて
「まだ応援が足りない。アウェイに向けてもっと応援してくれ。」といった内容の事を言っていましたけど、あれで不快になった人はほとんどいないんじゃないかなあ。

一緒に戦ってくれという檄がさらに皆の士気を高めたように思います。

そんな事が言えるようになったんだな、いい選手になったなー、と感動しました。


■いつからか鹿島サポーターの応援に一体感が生まれた
私が最初にアントラーズの試合を見に行ったのはおよそ20年前。場所は旧国立競技場でした。あの時ゴール裏で応援したときには、まあ、場所がホームでなかったのもありますが、かなりゆるーい応援だったのを記憶してます。気合いが入っていたのはインファイトと一番前の方のサポーターだけで、他のサポーターは思い思いに見ていたという印象でした。
もちろんチャントに合わせて声を出しましたが、チームを後押しするほどの迫力はなく、それでも鹿島は強かった。

2009年シーズンに三連覇を成し遂げてから、鹿島はリーグ戦でなかなかタイトルがとれなくなりました。途中J2降格の危機を迎えたシーズンもあります。弱くはないけど、あと一歩でリーグ優勝を逃すというシーズンを何度も味わいました。

そういう中にあったからこそ、サポーターの「あと一押ししよう」という思いが積み上がって今の一体感につながっているような気がしています。

あとは、基本的にみんな「負けず嫌い」かw

先日のペルセポリス戦は、チャントに合わせて鳴り響くクラップ(手拍子)の圧がすごかった。
それは、テレビを通してでも伝わってきました。

アントラーズのチャントは、思うんですが、めちゃくちゃシンプルです。
「おー」とか「オイ」とか言えて、手拍子ができればほとんど歌えますし。
あとは、自然発生的に太鼓の音に合わせてクラップをすることが生まれました。

これによって、ゴール裏ではないお客さんもチャントに参加しやすくなったと思います。


■レオシルバの調子が上がってきている
レオシルバの値千金の先制ゴールは鹿島に勢いをもたらしましたね。
最近特に目を引くのは、中盤でのボール争いで五分五分の局面に相手ボールをからめとってくれることです。
同じボランチの健斗が危険を察知して芽を摘み取るのと同じくレオも相当献身的な仕事をしてくれていて心強いな、と。
あとはミドルからのシュートもバンバン決まるようになったら、相手は手がつけられなくなるでしょうね。この試合で決めてくれたのは、本当に嬉しかったし、本人もそうなのではないでしょうか。


■スンヒョンの最初のブロックは大きい
チョンスンヒョンが、開始早々迎えた大ピンチを顔面で、シュートブロックしたシーン。
どう考えても、あのブロックがなければ1点先制されていたんじゃないかと思います。
そうなっていたら、どういう展開になっていたか。今思うとゾクゾクします。
次の2ndレグは試合の立ち上がりが非常に重要になりそうです。相手の出方を見てゲームを支配する鹿島のスタイルは、最初の15分でいかに無失点に押さえられるかにかかっているんじゃないかと。


■安部の帰国もありがたかった
鹿島の左サイドはドリブラーがいてほしい。それに見慣れているのもありますが、崩し難い相手に対して最初の切り込みになっていたのが19歳の安部でしたね。U-19の代表を離脱してまで帰ってきてくれて、攻撃のいいきっかけを作ってくれたと思います。今年はレアンドロの怪我で左サイドはかなり流動的でしたが、何とかその辺りの穴を埋めてくれているなと思います。
序盤のカウンターのピンチを、イエローと引き換えにファウルで止めたのは、結構ギリギリでしたね。結果的に好プレーだったと思います。


■セルジーニョの助っ人ぶりがスゴイ
スウォン戦でそれぞれ1得点ずつ、さらに決勝でも大きな追加点。セルジの得点力は本当に素晴らしい。ジーコが連れてきた助っ人は、本当にチームを助けてくれています。
ありがとうセルジ❗


■守備の堅さに注目
昌子はやはり修正とリーダーシップに優れているというのが全体的な印象。まだ何も成し遂げていないのが分かっているのも彼の意識の高さ。何度もタイトルを逃した苦い経験を持っているからこそ、気を緩めている様子はなく、2ndレグも色々と心を砕いてくれると期待します。相手FWのナイジェリア人アタッカー、メンシャには、スンヒョンがついていましたが、対人の強さと高さを見せて、ほとんど仕事をさせませんでしたね。昌子がカバーリングでスンヒョンがガシガシ行くのは、植田とのコンビネーションに近いのかも。
植田見てるかーチュー



■失点0で第1戦折り返したというアドバンテージ
つまりは、次のアウェイで鹿島が1点でも取れれば、アウェイゴールが急に相手にのしかかるということです。これはどういうゲームプランにするべきか。やっぱり点を取らせないのを基本にして縦パスでチャンスを窺うのがよいでしょうか。立ち上がりの15~20分は試合展開をうまくコントロールしたいところ。


■セットプレーは本当に耐えしのぎたい
コーナーに対する一抹の不安がないわけではなく。またフリーキックで一発決められると、完全アウェイのサポーターとともにめちゃくちゃ勢いに乗ってくると思われます。これだけは何としても耐えしのぎたい。


■シュートをやたら打ってきたら?
これも考えておいた方がいいかもしれません。相手は2点を取らないといけない状況なので、積極的に打ってくることも考えられます。まずはシュートを打たせないように寄せるのが先決でしょうね。
第1戦でFW2枚を抑えた手応えはあるので、中盤の選手への寄せ、これが粘り強くできるかです。セカンド拾われてそこからシュートとか、ほんとドキドキする~滝汗



■中東の笛はどうなのか
1stレグの最後の方はペルセポリスの選手たちがレフェリーに対して相当抗議してました。相手のネマティ選手がイエロー2枚目で退場になるという波乱も起きています。感情レベルではかなり戦闘態勢が高まっていると思われ。ペルセサポーターの圧も高いんではないだろうか。そうなってくると、レフェリーの判定も何か冷静さを失ったりしないとも限りません。東アジアと中東のとでは感覚も違うのかもしれません。判定の基準を早く掴むのが大切になると思います。



■最後はジーコの言葉につきる

優勝しなかったら何も残らない
と、ジーコテクニカルディレクターは言い続けていますね。

厳しいとかではなくて、ここまで来たら、このチャンスを掴まないでどうする!って。

アジアのタイトルを獲りたい。
初タイトルを。

この気持ちだけで残り90分戦い抜こう。



運命のキックオフまであと2日。

がんばれ✊‼️鹿島アントラーズヾ(・∀・)ノ