前回の続きです
2本目がコレ↓



この徳利は被せ焼きするわけでもなく、

火襷にするわけでもなく、

なのに藁を巻いたようだ

あっ、ただ隣の器にくっ付かないよう巻いたとか?

まさか、白い糸胡麻狙いか⁇笑笑



備前焼で火襷を焼く場合、どんな藁でもいいというわけじゃなく、稲藁を使うのが一般的のようです


例えば餅藁というのがあるんですが、これは唐津のマダラや朝鮮唐津に使う藁灰釉の原料に使われていて、

これを火襷に使うとどうなるかというと、火に弱いもんだから作品同士がくっ付いたり、

また、藁灰釉のように白い固まりが出来やすいそうです

だから、作品同士がくっ付かないようにするためには稲藁を使います


しかし、

私には白の糸胡麻を見所にするために使いものにならないと言われてる餅藁を敢えて使ったんじゃないかって密かに思っています笑笑


考え過ぎでしょうか?笑笑


もし、この徳利に掛かってる糸胡麻が餅藁なら使えると思うけどなあ〜


下の写真の糸胡麻はやや青っぽくて唐津のマダラを思い出させてくれます笑


もう私の頭の中ではすっかり餅藁を使った事になってますよ笑笑


銘「糸雨」





糸胡麻をアップにしてみました

青っぽいのがわかるかな?


パート1同様この首の内側も捻れてる


上の写真では肩口に火色の抜けが2ヶ所見えますが、実際にはもう1ヶ所あります

この抜けはパート1でもありましたよね

コレは「ボタ」と呼ばれる耐火粘土を使って

「牡丹餅」を意図的に作ってます



ホレボレするような土味

その土味部分に縦に黒っぽい線が入ってますが、

恐らくは、藁を巻いた跡ですね

発色が赤っぽくなく黒っぽいのは還元炎で焼いてる為なんでしょう


ロクロ目のように見えるけど、古備前の作り方に則ったやり方だったら輪積みの跡なんでしょうね



上の写真のようにネコが引っ掻いたような「ネコ掻き」という技法があります

もし、郷原さんちにネコでも飼ってるなら、

徳利の上で爪研ぎやらせてみるのも面白いかも?笑笑


「この上で爪研ぎやってごらん」

「ニャン」ってな具合に笑笑


そうしたら

写真のような控えめな「ネコ掻き」じゃなく

力強く、伸びやかな線を描いてくれるに違いない笑笑笑笑


上手くいったらご褒美にカルカンブレッキーズでもあげるとか?笑笑


まあこの場合、あまり過激に深く線が入らない方がいいですが・・笑笑





パート1で話したように、郷原さんはカセ胡麻やメロン肌(榎肌)が好きで・・

そういう作品が取れるように、
必要な湿気を得るために全量を生木の丸太で窯焚きをしたそうです。

現代の一般備前作家の多くが避ける湿気を取り入れるという方法は、実は備前に限らず近世以前では当たり前の方法なんだそうです