いまや、二人に一人が
がんに 罹る時代。
よっぽどの高齢や若年齢でない限り、
告知して 本人自ら闘う方向のようだ。
でも 23年前ごろは、まだまだ。。。
生前 TVで 有名人が 自分のがんを
告白した ニュースを見てて、
『お父さんは、いややな。
ショックすぎて 耐えられへんわ~』
その数年後のことだった。
私も社会人二年目で、やっと
いままでの恩を返していってる矢先だった。
父自身は、
その半年前に 体力的な理由で?離職し、
転職活動をしていたとこだった。
ステージ4で、余命3カ月。。。
一応手術はしますが、全摘できるかどうか、
ほかに転移しているのか、もしくは
今後するのかは、わかりかねると。
5年間 再発しなければ、
ひとまず安心ですが。。。
あ~なんで気がつかなかったんだろう
私ったら 自分のことばっかり、
仕事がいやや~上司がむかつく~
彼氏とケンカした~
スキーだ~、海外旅行だ~って
遊ぶことばかり~
よく考えたら、
父と一緒にどこかに出かけることも
全然してこなかった。
それよか
一緒に食事すらしてない。。。
毎日毎晩 遊びほうけて、
金さえ家に入れればええ と思ってた。
この数年(私の遅い反抗期)、
どんな思いでどんな毎日を生きてきたのか。
同居しているのに 父の健康に 異変に
なんで こんなになるまで
気がつかなかったんだあ~
どんだけ、そのしんどさ 我慢してたのか。
私の ばか馬鹿バカ~
どんなに悔やんでも 後悔先に立たず。。。
何も手を打つすべがなく、
ただただ、医者やがんの為すがまま。。。
なんとか 3カ月で退院し、
その後 数回入退院を繰り返し、
一年満たずして 息をひきとりました。
54歳でした。
離婚して 男手ひとつで
私たち年子の姉弟を 育ててくれて
(ここが海老○さんと重なる)
やっと ふたりとも 社会人になって
これから 自分の第二の人生を
生きようとしていたところだったのに。
もう 父の無念が 悔しくて 可哀想で
残念で しかたなかった気持ち、
いま改めて 感じています。。。
この秋で 二十三回忌かあ。。。
この10年 いろいろありすぎて、
お墓参りは、弟家族にまかせっきり。。。
あの おおきな愛とぬくもり、安心感は
何モノにも 替えられず、
どんなに切望しても 得られない。。。
本当に いとおしくて 切ないもんです。。。