今日の午後、ある一本の電話連絡を受けて私のなかに小さな不安が生まれた。
休みの日にかかってくる電話というのは、内容は違っていても大体いつもそんな感じだよね。
心配してもしょうがないから、何かで気分を変えよう。出来るだけ現実から離れた物語がいい、アニメとか、
適当に選んで観始めた
『僕が愛したすべての君へ』
冒頭のシーンで近未来を舞台にしたSFと気付く、
平行世界…パラレルワールド?
日常の何気ない選択で変わってゆくその後の人生、
もし、あの時違う道を選んでいたら…
たくさんの分岐点、たくさんの選択肢、枝分かれしてゆく無数の世界、
そのうちの一つの世界を覗いてしまったら、入れ替わってしまったら?
この物語の中で幸せな人生を歩んだ主人公達。
けれど彼らは知っているのだ。
選ばなかった、歩まなかったいくつもの道があったこと。
大切なものを失う道を歩んだもう一人の自分が、幸せな自分に語りかける、
「私の思いを貴方の気持ちで繋げて欲しいのです」
誰かを思うことで繋がってゆけたなら、繰り返す幸せにも不幸せにも意味があったと思える
約束は果たされた?
この物語を見終わった後、偶然聴いた歌の歌詞が重なった。
違う世界にいても、一緒に生きてゆくことを感じることが出来たなら
いつまでも
いつまでも
続いて欲しいと願っている
手を取ることは出来ずとも
私は貴方を好いている
「点描の唄」
Mrs.GREEN APPLE
私はこの先何があっても、その道のりに、そして一緒に歩んでくれた人達に感謝して終えることが出来るかな。
出来ますように。
今日の小さな不安も、この先に抱えるだろうたくさんの心配も、そのままに、
一緒に歩いてゆけますように