-幻想

茹だるような暑さが続いていた。
それこそ頭ん中が沸騰するレベルで。

気付けば高校野球も決勝戦のカードが揃い、いよいよ空が遠くなる時期がやってきた。

平成最後の夏。
何かを期待していたが、そんなものあるわけ無い。
と言うか自分から動かないと何もないわけで。
残念でもなく当然の結果。

本当のところ、別にそこまで求めていなかったのか。
あるいは、求め方すら忘れたのかもしれない。

命の水を体内に取り込めば抱えている何かしらを癒すことができるのかと思った。
結果は問題を先送りにしていただけで、本質は何も変わらずそのまま残っているだけ。
本当、残念でもなく当然。

そもそも求めているものが一体何なのかすらわからないと言うところで、幻想を追いかけている気がしてならない。
陽炎を手に取ることができないように、言語化できない欲望を叶えることができるかどうかと言われたらどう答えようか。

決まってる。

タチが悪いことに、問題すら幻想の中。
もはや何が何だかわからない。
見失ったモノの中には重要なこともあったろうに。
まぁ、知ったこっちゃない。

などと供述したものの、結局のところ飲みたいだけの言い訳にしか過ぎないことは周知の事実。

ただのアル中である。

多分ゴッホもこんな言い訳しながら飲んでたんじゃねーの？とか言い聞かせて、今日も飲む。

何が言いたいかって？
ペルノ美味い。みんな飲もうよ。