「スプリッツ」
今期のメニューはイタリア、スペイン、イラン等のカクテルを用いているのですが、まずはイタリアから。
イタリアにはアペリティーボという、夕食の前に、
仲間同士集まって食前酒を飲む習慣があります。
(アペリティーボ自体’食前酒’という意味)
ドリンク代金を払えば、カウンターに並ぶ軽食も
食べ放題だそうで。
そこで多くの方が飲まれるのがこのカクテル。
スプリッツの発祥はオーストリアの【スプリッツァー(白ワインの炭酸水割)】から来ていると言われており、ヴェネト州は一時期オーストリアの支配下であった事からこの飲み物が伝わったとされている。
最初はアルコール度数の高いヴェネトのワインを薄めるのが目的で、当時のその呼び名はドイツ語で【スプリッツェン spritzen】。それはイタリア語でいう【スプルッツァーレ spruzzare=霧をふきかける、しぶきを飛ばす】という意味。
スプリッツのレシピは町によって様々なようですが、
白ワイン(地域によってはスプマンテ)と炭酸だけでなくアペロール(カンパリを使うことも)を入れます。それとオレンジスライス。
グラスもタンブラーだったり、ロックグラスだったり、ワイングラスだったり。
ヴェネトでは竹串にオリーブを刺してを入れたスタイルもあるそうです。
当店はアペロールとカンパリの併用で白ワイン、炭酸、オリーブ、オレンジで作ります。
日本ではスプリッツというよりアペロールスプリッツという名前が先行していますが、イタリアも主にアペロールが多いそうですが、カンパリだったりその他ビター系リキュールで作られたりもするそうです。
私の主観的意見かも知れませんが日本ではイタリアンとかでは飲めてもあまりオーセンティックバーとかでは出していないような…どうでしょう?
夏場の一杯目にジントニック、ジンリッキー、モヒートも良いですがスプリッツも是非お試しください!
