5月28日(土)12時28分配信
「黒いボブ・ディラン」、「ラップのゴッドファーザー」とも呼ばれる伝説的ミュージシャン/詩人のギル・スコット・ヘロン(Gil Scott-Heron)が亡くなったことが分かった。62歳だった。

AP通信によると、米時間の今月27日金曜の午後に病院で亡くなったとのこと。ヨーロッパ・ツアーから帰国して以来病床に伏していたという。死因など詳しいことはまだ明らかになっていない。すでに速報を耳にした一部ミュージシャンからはTwitterなどで哀悼の文章が綴られている。

ギル・スコット・ヘロンは70年代にソウル、ジャズ、ファンクなどが混淆とした素晴らしいサウンドに乗せて、当時の社会情勢を反映した痛烈な言葉、力強い歌声で数々の詩、曲を発表。特に“The Revolution Will Not Be Televised”の「革命はTV放送などされない。革命はつねに生だ」といった表現が慣用句として定着するなど文化的にも多大な影響を与えている。80年代にArista Recordsを首になり、アルバムのリリースはしばし途絶えたが94年に久々の新作“Spirit”を発表した。また、昨年にはさらに16年ぶりにニューアルバム“I'm New Here”を英XL Recordingsから発表。改めて存在感を示したほか、“New York Is Killing Me”に人気ラッパーのナズ(Nas)が参加したリミックスが発表されたり、今年2月にはジェイミー・XX(Jamie xx of The xx)によるリミックス・アルバム“We're New Here”が発表されるなどしていた。

追悼の意を表します。

合掌

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