病気がみえるシリーズ⑨
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〇 子宮内膜症
何らかの原因で子宮内膜様の組織が子宮腔内以外の異所に生じた疾患
子宮周囲に発生することが多く、疼痛や不妊の原因となる
・性成熟期(20~40代)の女性に好発。
・不妊や月経を重ねるごとに強くなる月経痛、慢性骨盤痛、性交痛、排便痛がある。
・癒着による子宮後屈や子宮可動性の制限、ダグラス窩に圧痛を伴う硬結(しこり)がある。
・卵巣腫大(チョコレート嚢胞)を認める。
上記の症状がなくとも原因不明の不妊があり、腹腔鏡にて赤色病変・黒色病変・白色病変などを認める。
・血中CA125の上昇がある。
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子宮内膜症を考える
確定診断は腹腔鏡検査で行う。
● 治療
治療は主に薬物療法と手術療法に大別される。
- 薬物療法
- 低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)
- 黄体ホルモン(ジエノゲスト)
- GnRHアゴニスト
- ダナゾール
- レボノルゲストレル放出子宮内システム
- 疼痛に対する対処療法としてNSAIDs(エヌセイス゛)、漢方薬
ホルモン療法はエストロゲン作用を抑制して病変の増殖を抑える目的で行う。
主に上記1~4の治療法があるが、4のダナゾールでの治療はニキビ、多毛等の男性化作用、肝機能障害の副作用があり、あまり使用されない。
3のGnRHアゴニストの治療は長期使用時には骨量低下などの問題があるため、ホルモン療法の第一はLEP又はプロゲスチン(ジエノゲスト)が選択される。
- 手術療法
- 保存手術:病巣除去、癒着剥離手術
- 根治手術:単純子宮全摘出術+両側付属器切除術
卵巣チョコレート嚢胞に対して保存手術(嚢胞摘出手術、片側付属器切除術など)を行った後は再発防止のためLEPやプロゲスチン(ジエノゲスト)を投与する。
根治手術は挙児希望がなく高齢及び重症状例に対して行う。
● リスク因子
子宮内膜症は子宮内膜様組織がエストロゲンにより増殖することで発症する。
そのためエストロゲン分泌量の増加や腹腔内に逆流する月経血量の増加により子宮内膜症のリスクは増加する。
つまり
・早い初経(早発月経)
・月経周期が早い(頻発月経)
・出血量が多い・長い(過多・過長月経)
等の月経回数が多い、出血量が多い方のリスクが高い。
● 好発部位
最も多いのがダグラス窩、次いで卵巣(卵巣チョコレート嚢胞)や子宮漿膜などの腹膜に好発する。
● 卵巣チョコレート嚢胞
卵巣に発生した子宮内膜様組織により、月経の度に赤血球の滲出(しんしゅつ)や貯留が起こる。
剥離組織は排出されず卵巣が腫大する。
年齢が40代以上若しくは嚢胞直径が10cm以上のものでは、卵巣癌の合併率が上昇。
卵巣チョコレート嚢胞の0.7~1%が明細胞癌や類内膜癌などに癌化する。
● Douglas窩(ダグラスか)
ダグラス窩に存在する子宮内膜様組織により、子宮後壁と直腸壁の癒着が起こり、子宮が後屈してダグラス窩が閉塞する。
子宮内膜症は卵巣チョコレート嚢胞や各部位での癒着は不妊の原因となります。
特に癒着は卵を輸送する蠕動(ぜんどう)の動き等の妊娠に必要な動きを阻害するので治療をしていくしかないです。
また治療しても再発する可能性がありますので、生理時の疼痛等の上記症状がある場合は病院での診察をおすすめします。
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