​病気がみえるシリーズ⑨
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○ 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

月経異常、不妊などで内分泌検査を行い発覚する。

LH・エストロン高値や血中テストステロン・アンドロステジオン高値などの特徴がある。


身体所見として、多毛・ニキビ・声の低音化・肥満を呈する。


無月経の場合、ゲスターゲン試験にて第1度無月経を認める。


超音波検査にて、小卵胞を多数(少なくとも一方で10個以上)認める。

   ↓

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断。



● 治療

  • 減量
肥満(BMI≧25)である場合は、問答無用で減量


  • 挙児希望がある場合
①薬物療法:排卵誘発法
 クロミフェン療法(第一選択)
 ゴナドトロピン療法
 └卵巣過剰刺激症候群(OHSS)や多胎妊娠に注意
※クロミフェン無効とインスリン抵抗性上昇例にはメトホルミン併用

②手術療法
 腹腔鏡下卵巣開孔術
 電気メス、レーザーメスなどで卵巣に穴をたくさんあける手術


  • 挙児希望がない場合
月経異常に対してホルムストロム療法
多毛・ニキビに対して低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)


  • 合併例
高プロラクチン血症合併例にドパミン作動薬
副腎性高アンドロゲン血症合併例にグルココルチコイドを併用することもある



○症状・所見
多くの人は希発月経などの月経周期異常が見られる。

生殖年齢女性の5〜8%にみられ、日本では月経異常や不妊を訴える患者の中から排卵障害患者の多数を占める。

日本では肥満例は少ない。(欧米は多い)
また、多毛も現れにくい。



○多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の病態
日本でも肥満例は少ないことから、視床下部-下垂体-卵巣系の異常がある人が多いものと思われる。

多嚢胞性卵巣症候群はエストロゲンが過剰に産生されるため、長期間続けば子宮体癌リスク、メタボリックシンドローム、心血管疾患、脂肪肝リスクなどの疾患リスク上昇させる側面がある。


本来卵巣の中では一つの卵胞が主席卵胞(グラーフ卵胞:成熟卵胞)となるため、他の卵胞は成長を止め閉鎖卵胞となる。

多嚢胞性卵巣症候群の場合、卵巣内にある卵胞の発育が抑制されるため、発育途上の卵胞が多数存在することになる。

そのため、卵胞がたくさんある代わりに質は良くない。

また、エストロゲンが上昇しやすい環境のためエストロゲン過剰状態(アンポーズド・エストロゲン)に陥りやすく、これが上記の子宮体癌や子宮内膜増殖症の原因になったりする。

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最近エマ・アリスが出ました
思うより悪かったです魂が抜ける
9月中に移植と意気込んでましたが
少なくとも1か月は伸びます真顔


次回はエマ・アリスの検査結果や資格講座で学んだことを記事にしていけたらと思います。