病気がみえるシリーズ⑨

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〇無月経

3か月以上月経の無い状態をいう。

無月経は大きく下記のように分類されいている。

 

  • 生理的無月経
 初経前や閉経後、妊娠時期等
 
  • 病的無月経
 性成熟期における異常な月経停止
  ◎原発性無月経
   18歳過ぎても初経がないもの
   原因は卵巣型が最多
   遺伝的な要因を有することが多い
   重症度を調べるゲスターゲン試験を行う。
 
  ◎続発性無月経
   3か月以上月経がないもの
   原因は視床下部型が大半を占める
   排卵障害によることが多いため血中ホルモ  ン検査で障害部位を絞り込む。
   重症度を調べるゲスターゲン試験を行う。
 
続発性無月経の頻度が高く、原発性無月経は比較的まれ。
 
 
●ゲスターゲン試験
ゲスターゲン試験とはゲスターゲン(黄体ホルモン)の投与によりエストロゲン分泌の有無を間接的に推定する検査。
 
ゲスターゲン投与後に消退出血(月経様)がみられるものは第1度無月経

エストロゲンとゲスターゲンの投与後に消退出血がみられるものを第2度無月経という。

それでも消退出血が起こらないものは子宮性無月経になる。
 
第1度・第2度無月経の重症度、挙児希望の有無に基づき治療法が決まる。
 
 
 
●治療
無月経は不妊の原因だけでなく
・エストロゲン不足による骨粗鬆症
・エストロゲンの持続による子宮体癌リスク
・男性ホルモン過剰
などを生じうるため、挙児希望の有無関わらず治療が必要。
 
挙児希望がある場合は排卵誘発を目指し、無ければホルモン補充を目的とした治療が原則となる。
 
また高プロラクチン血症による月経異常に対する治療はプロラクチンを低下させる治療を基本とする(別記事に記載します)
 
  • 第1度無月経
  ◎挙児希望あり
   クロミフェン療法
   └無効ならゴナドトロピン療法
 
  ◎挙児希望なし
   ゲスターゲン投与
   (ホルムストロム療法)
 
  • 第2度無月経
  ◎挙児希望あり
   ゴナドトロピン療法
 
  ◎挙児希望なし
   エストロゲン+ゲスターゲン投与
   (カウフマン療法)
 
  • 男性ホルモン過剰
  低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬
  (LEP)


次回 月経関連:乳汁漏出無月経症候群
(高プロラクチン血症)


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か、体が…ネガティブ怠い

コロナワクチン接種でしばらくダウンしてました魂が抜ける