病気がみえるシリーズ⑨
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○黄体機能不全
不妊・不育・月経不順で発覚することが多い。
基礎体温が
・高温期相が10日以内
・低温期相から高温期相への移行が3日以上
・低温期相と高温期相の差が0.3度以内
・高温期相に陥落がある
状態。
黄体期中期の血中プロゲステロン値が10ng/mL未満。
↓
黄体機能不全と診断
- 治療
◎排卵誘発法
クロミフェン療法、ゴナドトロピン療法
◎黄体補充療法
黄体賊活療法、黄体ホルモン補充療法
◎ドパミン作動薬(高プロラクチン血症)
カベルゴリンなどを処方
- 臨床
黄体機能不全はプロゲステロン・エストロゲンの作用不足により子宮内膜の発育異常が起こる。
着床障害や妊娠維持に支障をきたすので不妊の原因として考えられる。
黄体期が短縮し、月経周期の異常をきたすので月経不順として自覚されることもある。
排卵・受精に問題はないが、黄体からのエストロゲン・プロゲステロンの分泌・作用不足がある
↓
子宮内膜の発育が不十分で着床障害となり、不妊の原因となる。
↓
着床したとしても黄体は早期に退縮し妊娠が維持できず、消退出血(月経)と共に着床した胚盤胞が流れる。
次回 月経関連:月経前症候群(PMS)
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