「チンタラリ」という焼酎があります。
高級です。
「焼酎のくせになぜそんなに高い?」
と、言われます。
今回は、そのこだわりを書いてみます。
【こだわり①】
チンタラリは残念ながら1日に一升瓶
1本程度しか造れません。
その為お届けまでに2~3週間の
お時間をいただいております。
お客様には大変ご迷惑をお掛けして
おりますが、そこにチンタラリの
美味しさの秘密が詰まっているのです。
チンタラリはその貴重な一滴になる瞬間、
そこに至るまでの過程の時間を時と
共に封印し、 昔ながらの手作業であるが
故に生じる時間の差を味の深みに
変化させ、香りをより一層洗練させる
偶然の妙です。
【こだわり②】
数ある日本の蒸留酒のなかで
「チンタラリ」の製造は江戸時代まで
遡ります。
今日の焼酎文化の土台を作った河内菌で
知られる初代・河内源一郎が
明治41年の資料として持っていた
製造レシピを元に造られ
水を使わずに麹と芋だけを甕壺で
固仕込みし、復元させた
カブト釜蒸留器を用いて直火で
じっくりと蒸留させたものを、
さらに甕壺等で10年寝かせた
昔ながらの手作業にとことん
こだわった逸品です。
そんなこだわりを伝えたい。
そんなこだわりをわかってほしい。
まだまだ、いろんなこだわりが
あります。そして、こだわりを
次世代に繋げたいです。