週末、飛騨地方へ自然農塾の実地勉強会へ行ってきました。

日本の原風景のような素晴らしい自然が残っていて、空気も水も美味しい。梅雨なのに、お天気も良すぎて暑いくらい。喉が渇き、持ってきた全ての水を飲み干しても近くにコンビニも自動販売機もない。どうしようと思っていたら先生が、近くの湧き水を汲みに行きますか?と仰って下さって。

なんて贅沢な!と感じていました。

 

素晴らしい場所だけど、例外なくこの辺りも限界集落になりつつあります。でもここで自然農やその野菜を使ったカフェ経営、大学との連携で食と農をどうしていくかを村を上げて取り組んでいらっしゃる。最近は、ここの土地は残したいと思った方たちが、思っただけではなく、お年寄りも若い方も関係なく様々なことを繋ぎ合わせて連携して、面白いことを立ち上げている場所が増えている気がします。

そして、そういう上手く行っている場所では、外から入って来られる方も受け入れて新しいモノ・コトを繋いでいる。

 

新しいことに一歩踏み出すのは誰でも怖いけど、そこをえいっと越せると後は結構いけたりするよね。楽しんでると仲間も出来やすいし。

そして、農業をするってハードルが高いと感じて、私もこの塾にオンラインで入っていたけど、何もしていなかった。

でも今回参加して、先生に「ちょっとでもプランターでもいいからとにかくすぐ始めてみて下さい。やはり年月がかかることだから」と仰った一言にガツーンと来たのです。

 

本当にそれ、ですよね。私が自分の食べる物を自分で作ると決めたのは、やはり自分で自分を何とかしたいと思ったから。そしてそれは自分で自分の機嫌を取ることの一環だから。それとやはり安心感。

毎日不安の中で生きることほど辛いことは無いですよね。

自分の食べる物を自分で作れたら、食う為に嫌な仕事もしなくて良くて、もの凄く沢山稼がなくてよい。だったら好きなことだけして暮らすことも可能。選択肢も広がるね。

 

畑の先生は、色々な質問に何度も

「そこは基本放っておいて良い」と仰っていました。

農薬も蒔かない、肥料もやらないから虫も付く。雑草も生えるし大事な葉っぱを食べられたりもする。でも色々な作物を植えることで土壌のバランスを取っているから、基本そのまま。

 

これって、私たち思考の学校でいつも言ってる

「子供は基本放っておいて良い」と一緒ですよね。作物も子供も手をかけ過ぎないってことだよね。だって大地の生命力をいっぱい吸ってるから。

 

そんなことを考えていたら、何か作るってことのハードルも下がってきたような・・・

帰ったらすぐ麦と大豆を植えよう。失敗したって大丈夫なくらい沢山の種貰ったから。そして「安心安全」な思考を一杯溜めていこう。

そしてあの畑で食べた美味しいきゅうりを、私も早く作ってみたい。

 

食だけではない、色々な人生学の宝庫だった飛騨への旅でした。