気が付くとまたもや週末が目前に・・。
次の週末が来る前に、日曜日に参加した楽しいコンサートの備忘録。

26日の日曜日は、TOKYOFMホールでの「安奈淳&高汐巴ジョイントコンサート ~Bons amis」へ。





安奈さんにペイさんときたら、間違いなく爆笑トークだろうなと予想していたら・・・予想以上でした(笑)

冒頭の挨拶から、二人ともコンサートのタイトル(副題)を忘れていて「えーと、Bon・・なんやったけ?」「なんかそんな感じです(笑)」(横文字の洒落たタイトルみたときから、なんとなく予想していた展開に 笑)ちなみに「Bons amis」はフランス語で「良い友達」という意味だそうで、その言葉がぴったりのお二人。

安奈さん「体を壊したときもあったけれど、おかげさまで今はすっかり元気で、まさかこんな風に歌える日がくるなんて」ペイさん「本当に今日はここに来られたのが奇跡ですよね・・(客席を見渡して)皆さんも」(場内爆笑)
この、ペイさんのすました顔となんともいえない間での返しがイチイチおかしくて。漫談のようなトークに、笑いながらもいつ歌になるのか不安になったり(笑)

スライドには、お二人の写真が交互に映しだされて最初は「ベルサイユのばら」と「風と共に去りぬ」から。安奈さんは、オスカルやサヨナラ公演のスカーレットなど、いわゆる素敵な写真なんだけど、ペイさんの写真は地方公演の小公子(史上最もマッシュルームヘアが似合わないと言われたとか 笑)新人公演なのに貫禄充分のバトラーで、またもや場内爆笑。

極めつけは、ペイさんのアンドレ写真!
これは当日会場でシークレット発売されたアクスタ用の扮装写真だったそうなのですが、安奈さんが何度も画面を見ながら「これ、いつの??今なの?ペイなの??よくある顔だけ出すやつ?」「全部ワタシです。日比谷シャンテの扮装フォトスタジオで撮りました」笑いすぎて呼吸が苦しかった(笑)
しかも2枚目は、薔薇の花を持って微妙にうっとりしているアンドレだかジェローデルだかわからないような写真(今でもあの表情を思い出すとこみ上げる笑いが・・)
安奈さん「これ自分でメイクしたの?」「ズボラだからやってもらったんです。でもほら、メイクが真ん中に寄っちゃって・・失敗でした・・」「自分でやったらよかったんちゃう?」「ほら、スボラだから・・」
延々とこういう会話が続いて、腹筋鍛えられました(笑)

後半は「ぺー子の部屋」コーナーも(笑)
素で笑ってしまい、「あんた、ホントにトーク上手いねえ」と安奈さんに言われても、すまし顔でさらに面白い返しをするペイさん、最高。

思えば、初めてお年玉で年間購読した「宝塚グラフ」で「ペイの楽屋レポート」という面白い連載を書いていたのが若かりし日のペイさんでした。毎月届くと真っ先に読んでいたコーナー、あの頃から変わらない面白さ。

ペイさん「ホントに失礼なことばっかり言ってしまって」
安奈さん「失礼なんて思ってないでしょ(笑)でもね、やっぱり誰とでもいいわけじゃなくて、信頼できる人だからね。私は裏も表もないから(嘘がつけない)本当にそう思っているのよ」

安奈さんの正直さ、その本音を上手に引き出すペイさんの下級生としての目に見えない繊細な気遣い、率直さが生まれる楽しいトーク。

本音といっても、相手を傷つけるような幼さではなく、相手へのリスペクトがあり、心を配れる器の大きさ、包容力がもたらすチャーミングな大人のユーモア。
それがスターの魅力なんだなと思います。

私が子供のころに出会った宝塚は、そんな魅力的な大人の女性たち、スターがいる場所だったことをあらためて思いました。

最後はお二人が、それぞれシャンソンを歌って。この時の安奈さんの軽やかな表情、粋なステップ。肩の力が抜けて、ただ歌が好きという気持ちだけで歌う笑顔が最高に素敵でした。

「私、こんなに気楽に(笑)コンサートやったの初めて。またやろうね。」と笑う姿、そんな安奈さんの笑顔を引き出したペイさんも本当に素敵。

あんな素敵な大人になりたい(もう充分すぎるくらい大人だけど)とあの頃と変わらずに思える人がいるのは幸せなことだなと感じた1日でした。