一昨日は初めてのシャンソニエ、東新宿Petit MOA「木曜日のシャンソニエ」へ。

ゲストはこだま愛さんこと、ミミちゃん♪

2008年に退団後のミミちゃんのライブに初めて参加してその素晴らしさに感激し、それからはライブがある度にできる限り行くようになりました。
毎回新しいことにチャレンジしながら、宝塚時代の歌も大切に歌い続けて。
客席への心配り、トークの楽しさ、そして変わらないチャーミングな姿。
ライブでのミミちゃんは、本当に魅力的。

そんな楽しみだったミミちゃんのライブもコロナ禍でなかなかできなくなり・・やっと少しずつ再開されての久しぶりのライブ♪
ちょっと思い出しながらの備忘録を。

越路吹雪さんの写真が飾られた階段ホール、赤い幕がかかったステージ、シャンソニエならではの空間。
ピアノはアニエス晶子さん。アニエスさんのピアノを初めて聞いたのもそういえば銀座のシャンソニエ、ボンボンだったなあ。
その後ミミちゃんのライブや、マグノリアホールでもウタコさんのコンサートでも伴奏されて・・優しく寄り添うアニエスさんのピアノがまた聞けて嬉しい♪

マスターのソワレさんが歌ったあとに、ゲストのミミちゃんが登場!
黒とグレーのシックなドレスと、お揃いの髪飾り(ミミちゃんお手製)が素敵。
その場にぴったりの、そして今のミミちゃんに似合うお衣裳のチョイス、そのセンスのよさに毎回感心してしまいます。

まだここでは歌ったことがない曲を選んでみました、ということで
「5月のパリが好き」を。
ミミちゃんの歌うシャンソンを聞いていると、懐かしいTMP音楽祭「ラ・シャンソン」
がよみがえってきて・・と思っていると「シャンソンに触れたのは宝塚時代、TMPなどでも」とのトークに、客席も頷いて。いつも「そうそう、そうなんだよね!」と私たちが思っていることを同じタイミングで話してくれるミミちゃん。ファンにとってはなんというか、心の中で(勝手に)握手しているような気分になれるような(笑)嬉しい瞬間。

そして、いつも必ず話題にでるウタコさんの名前♪
「9月に行われる剣幸さん50周年記念ディナーショーに出させていただくことになりました」と、嬉しそうにご報告。
「先日スカイステージで剣さんとご一緒した現役時代のディナーショーが放送されて懐かしかった」と、そのディナーショーでデュエットしたシャンソン「愛は君のよう」を。
今はソロで凛々しく歌う姿も素敵だったなあ。

66期生にちなんだ「ルート66」などシャンソン以外の曲も新鮮。

そして、どのライブでも必ず歌う「一度ハートを失ったら」。
退団後初めてミミちゃんが歌うこの曲を聞いたとき、サリーはずっとミミちゃんと一緒に生きていたんだなあと、その歳月を思い涙が出ました。
その後も歌うたびに、今のミミちゃんの傍らにいるサリーが見えるようで。
大切に歌い続けたいという言葉そのままに、この歌はミミちゃんのテーマソングでもあるんだなと思います。この日も感動でした。

今回特に心に残ったのは、ずっと月組だったので・・と歌ったドビュッシーの「月の光」。個人的にも大好きな曲で(人生の最後に聴きたい曲)右近健一さんの歌詞もとてもよくて・・心に響きました。

休憩なしであっという間のラスト曲は、「アマ・ポーラ」。
ショー「ラ・ノスタルジー」のデュエットダンスで使われた曲で、「心に残るデュエットダンスでした」と、ミミちゃん得意のカスタネットを使っての歌唱。
間奏のところで鳴らされるカスタネット、二人のデュエットダンスが浮かんでくるよう。
ミミちゃんと同じく、私にとっても心に残る大好きな(宝塚のショーの中でも一番好きな)デュエットダンス。
明日香都さんが銀橋で「アマ・ポーラ」を歌い始めると、大階段にミミちゃんが走り出てきて踊り、ウタコさんが現れる・・ドラマディックでドラマがあって夢のような・・岡正躬先生の遺作となった振付が本当に素晴らしかった。
カスタネットの響きにそのドラマが凝縮されていて、とても素敵でした。
(もしかしたら、ウタコさんのディナーショーで再現してくれるのではないかな・・と密かに期待しています💓)

出口では素敵なドレスのミミちゃんがお見送りしてくれて、あっという間の時間。

選曲も衣装も素敵だけど、ミミちゃんがこれまで関わってきた人、客席を大事に大事にしていることが伝わってくる幸福感が一番の魅力だなあと。

かつて参加したライブでもミミちゃんの歌を聞いて涙しているOGや現役生の姿を何度も目にしたことがありました。技術ももちろん大事だけれど、ステージはやはり人間としての魅力が感じられるかどうか、なのでは・・と思います。
本物の「愛」に心を打たれる瞬間が、客席にいる一番の幸せだなとあらためて感じた夜でした。

ライブを思い出しながら聞いている
月の光

ウタコさんとミミちゃんのいた月組は私にとってはまさに「光」そのものでした。