10年前。
とても長い時間に感じた揺れの中、当時勤務していた事務所で潜った机の下から目にした、重たいコピー機が宙に浮いた光景はいまだに忘れることができません。

揺れがおさまった後、上司のまだ車(タクシー)が動いているうちにすぐ帰宅しなさいとの言葉に、飛び乗ったタクシーで無事自宅に帰りつき(電車より車の方が近い距離だった)家族や友人の安否を確認し・・テレビに映し出される光景に呆然としていました。

歩いて帰宅したり、外で一夜を明かした人が沢山いる中、あんなに早く帰宅できたこと、上に立つ人の咄嗟の判断の大切さを思います。

あの夜観る予定だった舞台はキャンセルになり、その後は自粛が相次ぎ・・それ以外の持っていたチケットもすべて払い戻しに。。
10年後、また自粛とキャンセルという波が舞台にかかってくるなんて、夢にも思わず・・。

震災関連の番組を目にする度に、被災地の方は長い一日一日を過ごしながら、まだ10年なんだなと思います。
その上にコロナ渦で停滞している復興。

10年で終わりではなく、さらに続いていく日々。

コロナのリスクが拡大するかもしれないオリンピックに邁進するよりも、いかにコロナの影響を少なくするかを最優先にしてほしい。

それが一番の復興への道だと信じています。