今夜の金曜ロードショーは映画「オペラ座の怪人」。

TVから流れる音楽についつい聴き入ってしまいました。

初めてこのミュージカルを観たときの衝撃と感動は今でも鮮明に覚えています。

劇団四季で上演された初演の舞台。

ファントムは市村正親さんでした。

有名なシャンデリアのシーンも、仮面舞踏会の華やかさも印象的でしたが、終盤近く恋い焦がれる片思いの歌姫クリスティーヌからのキスを受けたファントムの衝撃と感動、願いが叶った嬉しさと哀しさとすべての想いが表現された市村さんの演技は、深く強烈に心につきささるものでした。

2階のてっぺんでのたった1回の観劇であったにも関わらず、その衝撃は言葉ではいい表せないくらい深く大きいものがあり、今でも忘れることができない舞台のひとつです。

その後しばらくたってからロンドンとNYでも観劇の機会があり、本場の雰囲気や(隣の外人男性が涙している姿にああいいなあと思ったり)歌唱力や装置などそれぞれ現地ならではの見応えがありましたが、私の中では市村さんを超えるファントムにはいまだ出会えていない・・それぐらい心に残る演技でした。

今夜放送された映画も公開時に観に行ったのですが、やはり舞台のほうが私には魅力的でした(映画版をおすきな方がいらしたらスミマセンあせる

舞台という限られた空間で演じられるからこそ、観る人にイマジネーションが広がる部分があること、そしてそれがこの物語の切なさや純粋さをより感じされてくれるものなのかもしれない・・と映画館で感じたことを思い出しました。

たとえ舞台ではオペラ座の屋上が見えなくても観客にはそれ以上の世界が広がっているんだなあと。


その屋上のシーンで歌われるナンバー「All I Ask of You」
このミュージカルの中で一番好きな曲です。

ロンドン初演の歌姫サラ・ブライトマンの美しい歌声をお聞きください♪



そして・・私にとって永遠のファントム市村正親さんの歌声です♪