再び大橋を渡って宝塚ホテルへ。

暑い1日だったので、風がとても心地よく感じました(寒い日もあったなあなどど色々思い出しつつ・・笑)


18時半から宝塚ホテルラウンジルネサンスにて

「こだま愛~懐かしの宝塚~イブニングコンサート」が始まりました。


こだま愛さんといえばミミちゃん。私が一番愛称がスラスラ出てくる時代の方なので(^^ゞここからは愛称で♪

チラシにあった「宝塚時代に出会った大切なナンバーをたっぷりとお聞きいただき、懐かしく和やかなひとときをお過ごしいただきたいと思います」との言葉どおりの、懐かしさとミミちゃんの宝塚を大事に思う深い愛情と情熱がひしひしと伝わってくるコンサートでした。


オープニングはフィナーレのシャンシャン風にアレンジしたブーケを持って「すみれの花咲く頃」を。

そして「自分にとって宝塚は心の故郷です」と「宝塚我が心の故郷」を。数ある宝塚のナンバーの中でも私は特にこの曲が好きなのですが、それはきっとタカラジェンヌはもちろん、ファンにとっても同じ思いを共有できる歌なのでは・・とミミちゃんが心を込めて歌うこのナンバーを聴きながら感じました。


主な懐かしいナンバーは「哀愁」「南の哀愁」「天使の微笑み・悪魔の涙」「ミー・アンド・マイ・ガール」から。

どれも大好きだった作品ばかりで、懐かしさで胸がいっぱいに。


「哀愁」のナンバーからミミちゃんのマイラを優しく包むウタコさんのロイを思い出し、「南の哀愁」の「タヒチの歌」からはひたむきなナイヤを思い出し・・。


特に「娘役の原点ともいえる大好きな役」と語った「天使の微笑み・悪魔の涙」のマルガレーテは、私にとっても忘れられない大好きな作品であり、ファウスト博士を演じたウタコさんが歌った主題歌「天使の微笑み」の歌詞を朗読したときはミミちゃんの声に乗ってウタコさんのファウストが蘇ってくるようでした。

一度聞いただけで一目ぼれしたというナンバー「花占い」をお手製の花を手に歌う姿は、あの舞台でのマルガレーテそのもので、大好きだった作品がこのような形で蘇ることになんともいえない幸せを感じました。


そして「ミーアンドマイガール」。どの作品もどの役も大切な宝物だけれど、この「ミーアンドマイガール」のサリーはしまってある宝の箱から時折飛び出してきて、自分を励ましてくれる友人のような一緒に歩いてきたような存在だと、そしてそんな役に宝塚時代にめぐりあえたことを本当に幸せに思うと話し、歌った「一度ハートを失ったら」。

初演の大劇場・東京、続演の大劇場・中日、そして最後の東京公演と総て観ていますが、観る度にこのナンバーが変化し深くなっているのを感じました。東京公演では何度このナンバーで涙したかわかりません。


二部で歌ったもうひとつのナンバー「顎で受け止めて」。

導入部分のセリフからサリーそのもので、ビルとの別れを決心したサリーのいじらしい強さにあふれていて本当に素晴らしかったです。

おきゃんな可愛らしさといじらしさ。ウタコさんのビルとの美しいランベスバレエ、ラストで登場する娘役本来の楚々とした美しさ。ウタコさんのビルと並んでサリーはミミちゃんの一世一代の当たり役だなあとあらためて実感しました。


今でも忘れられないランベスバレエ。当時の舞台写真集「フォーサム」に掲載された1枚です。

山田卓先生の数ある振り付けの中でも最高傑作と思っています。


The Best of Times



羽根のようにふわっと舞い上がるミミちゃんのダンス。

それはサリーを探してランベスをさまよっていたビルが見た幻そのもののようでした。


思い出がありすぎて長くなってきたので・・
その3へ続きます(^^ゞ